株式レポート
11月19日 17時39分
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マネックス証券

日経平均210円高で3日続伸 金融政策の現状維持発表後に一時上げ幅縮めるも盛り返す - 市況概況

【日本株式市場】
1.概況
本日の日経平均は210円高と3日続伸しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。本日の日本市場は日銀の金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決定されると一時上げ幅を縮めましたが、その後盛り返す堅調な展開でした。昨日の米国市場でダウ平均が250ドル近く上昇し、ドル円が123円台後半まで円安に振れたことを受け、日経平均は202円高の1万9851円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を拡大し、10時過ぎに309円高の1万9959円と本日の高値をつけました。前場を276円高とその時点での高値圏で取引を終えた日経平均ですが、お昼休みの時間帯に日銀が金融政策の現状維持を発表すると、それまで123円50銭程度で推移していたドル円が123円10銭程度まで円高に振れたことを受け、上げ幅を縮めました。日経平均は一時上げ幅を110円あまりまで縮めましたが、その後ドル円がやや値を戻すと日経平均も徐々に盛り返しました。結局日経平均は寄り付きとほぼ同水準の210円高での大引けとなりました。業種別には空運業と不動産業を除く31業種が上昇しました。中でも倉庫運輸関連は唯一2%超の上昇となりました。

2.個別銘柄動向等
東証1部の売買代金上位銘柄は4位のソフトバンクG(9984)と8位の日本郵政(6178)を除いて概ね堅調に推移しました。売買代金5位のファーストリテイリング(9983)は1.8%高の上昇で、日経平均を約34円引き上げています。シンガポール政府からスーパーコンピューター設備の構築を受注したと報じられた富士通(6702)は3.7%高と買われました。また、昨日発表された10月の訪日外国人客数が前年同月比43.8%増の182.9万人と引き続き好調だったことからインバウンド関連銘柄の一角が買われました。百貨店の松屋(8237)が4.2%高となったほか、家電販売のビックカメラ(3048)が3.1%高、化粧品の資生堂(4911)が3.9%高、ドラッグストアのサンドラッグ(9989)が1.8%高などとなっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日銀は市場の予想通り金融政策の現状維持を決定しました。一時日経平均は上げ幅縮めるもその後切り返すなど、マーケットのセンチメントの強さが目立ちました。月曜日のGDP発表、昨日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨、本日の金融政策決定会合と重要イベントを通過し、短期的にはやや材料難となることが予想されます。こうしたなか、日経平均が2万円の節目を早々に回復できるのか注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が大幅反発

1.概況
本日の上海総合指数は前日比48ポイント高(1.4%)の3,617ポイントと反発し、節目の3,600ポイントを回復しました(年初来で11.8%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は109ポイント高(4.1%)の2,770ポイントと大幅に反発しました。香港のハンセン指数は日本時間16時時点で328ポイント高の2万2516ポイントと反発しています。

中国市場で上海総合指数は、中国国務院(政府)が前日引け後に公共サービスや企業の技術レベルの向上を求めることを決定したため買い先行となりました。しかし、金融や建設、不動産、生活サービスなど4分野で営業税を増値税(付加価値税)に切り替える税制改革案が来年1月にも発表されるとの観測を受けて、関連企業の税金負担が増すとの見方が広がり上値が重い展開となり一時マイナス圏に沈む場面もありました。午後に入って、上海総合指数は買いが優勢となり、前日に割り込んだ3,600ポイントを回復し、結局ほぼ高値引けとなりました。

香港市場でハンセン指数は、米FOMC議事要旨を受けて米国株が大幅に上昇したことなどが好感され、大幅に反発して寄り付きました。その後、本土市場前場の伸び悩みから上げ幅を縮める場面もありましたが、本土市場の上昇を受けて午後に再び上げ幅を広げています。日本時間16時時点で、金融事業株指数と商工業株指数が1%超上昇しているほか、不動産株指数及び公益事業株指数もわずかに上げています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、中国民営自動車大手の吉利汽車HD(ジーリー・オートモービル・ホールディングス、0175)が前日引け後に新エネルギー車の事業戦略を発表したことが好感され5%超上げています。また、中国大手国有商業銀行である中国銀行(バンク・オブ・チャイナ、3988)が1%超反発しています。ドイツのフランクフルトで18日、元建て金融商品を扱う「中国欧州国際取引所(CEINEX)」が開所し、中国銀行などが元建ての株価指数連動型の上場投資信託(ETF)などを設定していることから、海外事業の拡大への期待が高まっているようです。中国工商銀行(1398)や中国建設銀行(チャイナ・コンストラクション、0939)などの銀行株もつれ高となっています。更に、中国鉄道メーカーである中国中車(1766)は衛星通信ネットワーク設備やサービスを手掛ける米ナスダック上場のイスラエルのGILAT Satellite Networks(GILAT)と戦略的提携を進めることで合意したことが好感され1%超値上がりしています。

一方、前日に大きく上昇した中国系不動産である中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、0688)が1%超下落しています。また、特段の材料は出てないものの、カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、1928)も1%余り下げています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
上海総合指数は節目の3,600ポイントを回復したことでの先高期待から明日も堅調なスタートが予想されます。ただ、週末ということもあり、利益確定売りに押される可能性には要注意です。また、香港市場は米国の金融政策をめぐる不透明感が和らいだことでリスクオンムードが強まっており、明日も続伸する可能性がありそうです。こうしたなか中国欧州国際取引所(CEINEX)の開所を受けて堅調だった銀行株が明日も引き続き買われるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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