株式レポート
11月24日 17時9分
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日経平均45円高で5日続伸 明日の2万円回復が視野に - 市況概況

日経平均45円高で5日続伸 明日の2万円回復が視野に

【日本株式市場】
1.概況
本日の日経平均は45円高の1万9924円と上昇し、5日続伸となりました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は概ね上昇しました。本日の日本市場は材料難の中でもみ合いとなりながらも後場に入ってじりじりと上昇する、底堅さを示した1日でした。米国市場は先週末に小幅上昇、週明けに小幅下落と材料になりにくいなか、日経平均は3円安の1万9875円とほぼ横ばいで寄り付きました。前場の日経平均は前日終値を挟んでのもみ合いとなりました。結局前場を16円安で引けた日経平均は、後場に入って13時頃からプラスに転じました。その後日経平均はじりじりと上げ幅を広げ、14時半頃に74円高と本日の高値をつけました。日経平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めましたが、高値圏での大引けとなり5日続伸となりました。業種別には金属製品、建設業、医薬品の3業種が1%を超える上昇となるなど、計22業種が上昇しました。小型株指数であるTOPIXスモールが0.7%の上昇となった一方で大型株で構成されるTOPIXコア30は0.2%安となるなど、小型株の強さが目立った1日となりました。

2.個別銘柄等
売買代金上位銘柄はまちまちな値動きとなりました。東証1部の売買代金トップのトヨタ(7203)は0.7%高となった一方、2位の三菱UFJ(8306)は0.9%安、3位のソフトバンクグループ(9984)は1.6%安となりました。シャープ(6753)は売買代金4位の商いを集めて13.6%高と急伸しました。主要取引先銀行が債権を放棄する案が報じられたことなどが材料視されたようです。また、売買代金7位に入ったアルプス電気(6770)は3.1%高と堅調で、上場来高値を更新しました。本日はホテル銘柄の上昇が目立ちました。共立メンテナンス(9616)、藤田観光(9722)、アメイズ(6076)、ユニゾホールディングス(3258)などが軒並み大幅高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
材料難の中、日経平均は前場はマイナス圏での推移の時間帯が長くなりましたが、後場に入るとプラスに転じそのまま高値圏で取引終了と引き続き底堅さを印象づける1日でした。ついに日経平均は2万円回復まで70円あまりまで迫りました。今夜の米国株が一定の上昇を見せれば、明日8月20日以来約3ヶ月ぶりの2万円回復となる可能性がありそうです。ただ、2万円達成後には達成感から一定の利益確定売りが出る可能性があり、注意が必要でしょう。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)

【中国株式市場】
上海総合指数が小幅反発

1.概況
本日の上海総合指数は前日比5ポイント高(0.2%)の3,616ポイントと小幅に反発しました(年初来で11.8%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は45ポイント高(1.6%)の2,816ポイントと反発しました。この間、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で144ポイント安の2万2521ポイントと小幅に続落しています。

中国市場では、買い材料が乏しい中、上海総合指数は売り先行となりました。また、中国当局が昨日(23日)から信用取引の保証金比率の引き上げを実施したことから、株式市場への資金流入が細るとの懸念も引き続き相場全体の重荷となり、暫くして節目の3,600ポイントを割り込んで軟調な推移が続き、一時47ポイント安まで売られる場面がありました。ただ、その後下げ幅を徐々に縮小し、引けにかけてプラスに転じると結局節目の3,600ポイントを回復して取引を終えました。

香港市場では、米国株式市場の小幅な下落を受けて、ハンセン指数は小幅に下落して寄り付きました。その後、買い材料不足のなか、前場の本土市場の下落も重石となり、軟調推移が続いています。後場に本土市場が反発したものの、香港市場への影響は限定的でした。日本時間16時時点で、不動産株指数や、金融事業株指数、商工業株指数、公益事業株指数などが軒並み下落しています。なかでも、不動産株指数が1%超下落しています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、9月末時点で銀行業全体の不良債権が2兆元と前年末比で5000億元増加したとの報道を受けて、銀行株が軒並み軟調に推移しています。なかでも、中国銀行(バンク・オブ・チャイナ、商業銀行、3988)や、中国建設銀行(チャイナ・コンストラクション、商業銀行、0939)、中国工商銀行(商業銀行、1398)などが1%超下落しています。また、友邦保険控股(AIAグループ、保険、1299)や中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、保険、2628)なども連れ安となっています。更に、特段の材料が出たわけではありませんが、中国鉄建(鉄道メーカー、1186)は3%超下落したほか、鉄道車両メーカーである中国中車(1766)も約1%下げています。

一方で、前日に経営首脳の失踪を手掛かりに大きく売られた中国証券大手の国泰君安国際HD(1788)が2%超反発しています。また、聯想集団(レノボ・グループ、コンピュータ・周辺機器、0992)は配当取りの買いが入り、3%超上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
材料に乏しいなか、来週30日から中国のIPO再開が予定されており、短期的な需給悪化懸念が強まりそうです。加えて、26日の感謝祭による米国市場の休場を前に手控えムードもあり、薄商いの中で、明日の本土市場と香港市場は共に小動きの展開が続きそうです。こうしたなか、不良債権の増加の報道を受けて、明日の銀行株が下げ止まるかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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