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日本が誇る!食のブランド 池田陽子

40年で消費量3分の1!
「群馬のこんにゃく」起死回生の秘策とは

池田陽子 [食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]
【第3回】 2015年11月27日
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こんにゃくいも。群馬県は全国シェア9割を誇る

 群馬県は、全国一のこんにゃく生産量を誇る。こんにゃくいもの収穫量は全国の約9割とそのシェアは圧倒的だ。

 「群馬県はこんにゃくの栽培、加工、製造に際して地域、気象条件などが適しています」

 群馬県農政部ぐんまブランド推進課次長の大井圭一さんが説明する。もともと日本各地で、こんにゃくいもは作られていたが、第二次世界大戦後、食糧増産のために他県ではさつまいもなど、ほかのいも類に栽培を切り替えるなか、群馬ではこんにゃくいもの生産が増加。新たな品種の育成や栽培技術の飛躍的な向上で、地域特産物としての地位を固めてきた。

 しかし国内のこんにゃく製品の消費量は年々減少傾向にある。昭和45年度の14.4kgから、平成24年には5.3kgと半数を切る激減ぶりだ。

 「食生活の多様化に伴って、こんにゃく離れが進んでしまったんです」と大井さん。「こんにゃくといえば、おでん、煮物、すきやき。和食以外の料理として、バリエーションがあまり、ないんですよね……」

 もちろんのこと、メーカーとしても手をこまねいているわけではない。消費拡大のために、さまざまな商品を開発している。

 しかし、筆者がこんにゃくの進化系商品で思い浮かぶのは「こんにゃくゼリー」「こんにゃく麺」「こんにゃく米」ぐらい……。「いやいや、こんにゃくの製造過程における技術革新が進んでいるので、いまはかなりのバリエーションの商品がありますよ」と大井さん。

 最近はこんにゃくの主成分であるグルコマンナンを高純度に、低コストで抽出する精製技術が進んだため、匂いも少なく、形、色、固さなどにおいて変化をつけやすくなっているのだという。

 その実情を知るべく大井さんの案内のもと、群馬県内で最も、こんにゃくいもの生産が盛んな昭和村で創業45年となる、こんにゃくメーカー「北毛久呂保(くろほ)」に向かった。

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池田陽子[食文化ジャーナリスト/薬膳アテンダント]

宮崎生まれ、大阪育ちのアラフォー。立教大学卒業後、出版社にて女性誌、ムック、機内誌などの編集を手がける。取材を通して、カラダとココロの不調は食事で改善できるのでは?という関心から国立北京中医薬大学日本校に入学し、国際中医薬膳師資格取得。自身の体調の改善、美容効果などをふまえてふだんの暮らしの中で手軽に取り入れられる薬膳の提案や、漢方の知恵をいかしたアドバイスを、執筆、講習会などを通して行う。また、日本各地の食材を薬膳的観点から紹介する活動も積極的に取り組み、食材の新たな魅力を提案、発信を続け、食文化ジャーナリストとしての執筆活動も行っている。著書に「ゆる薬膳。」(日本文芸社)「缶詰deゆる薬膳。」(宝島社)、「『ゆる薬膳。』はじめたらするっと5kgヤセました!」(青春出版社)などがある。
■HP:www.yuruyakuzen.com
■Facebook:https://www.facebook.com/yoko.ikeda.79

また、鯖をこよなく愛し、日本全国・世界のさば、さば料理、さば缶を楽しみ、さば文化を語り、さばカルチャーを発信し、さばで日本各地との交流をはかることを趣旨に活動している「全さば連」(全日本さば連合会)にて外交担当「サバジェンヌ」としても活動中。
■全さば連HP:http://all38.com
■FACEBOOKページ:http://www.facebook.com/mackerel.cava  

 


日本が誇る!食のブランド 池田陽子

観光立国を目指す日本にとって、日本の食は大きな資産だ。日本各地にさまざまな誇れる食のブランドがあるなかで、多くの日本人・外国人にも知られているモノはいかにしてブランドを築き、なおそれを維持しているのか。その日本の食のブランド戦略を探る。

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