城南エリアの
新築RC造に特化

──2001年の創業以来、城南エリアにこだわっている理由は何ですか。

蜂谷 まず城南エリアは、交通の便、住環境、治安という三拍子がそろっていて、女性に人気が高いエリアであることが理由です。当社の物件は女性限定ではありませんが、入居者の約8割が女性。女性の入居者は、比較的住居にお金を惜しまず、ワンルームで10万円前後の家賃を支払う人が大半です。入居後のトラブルも少なく、気に入ると長く住まわれる傾向があるので、空室率も低くなります。

 もう一つは、季節にかかわらず、1年を通じて安定した賃貸ニーズがある地域だということです。

 都心では港区なども人気のエリアですが、賃貸料はさほど変わらないのに土地代は高く、坪単価の変動が激し過ぎます。それに比べて城南エリアは安心、安定して賃貸経営ができるエリアなのです。

──新築RC造のマンションにもこだわっていますね。

蜂谷 率直に言えば、銀行の資産評価が一番高いとの理由からです。RC造は耐用年数47年で、重量鉄骨造だと34年、木造だと22年。もし新築のRCマンションを10年後に売却する場合、残りの耐用年数はまだ37年あり、次に買う方が30年のローンを組めます。出口戦略も考えれば新築RC造が最善との結論に達しました。

──城南エリアに特化しているだけに、土地には精通しているのではありませんか。

城南三区に特化し、数多くの新築RCマンションを展開している(写真は目黒区青葉台プロジェクト)

蜂谷 はい。城南エリアで知らない土地はないと言っても過言ではありません。物件には、公開物件と一般には公開されない非公開物件があるのですが、その非公開物件の中には少なからず“お宝物件”があります。

 当社には毎月、城南エリアを中心に約400件の非公開物件情報が集まるのですが、そのうち約30件は資産価値が高く、価格も周辺相場より1~3割安い魅力的な物件です。

 当社はその情報を入手したら、他業者に先を越される前に、迅速にプランニングをして、遅くても3日以内に顧客へ提案します。こうした非公開物件を取得し、効率よく活用できているので、収益性の良いマンション経営が実現できるのです。