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OPEC総会で減産合意できず
供給過剰で低迷続く原油相場

芥田知至 [三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部主任研究員]
2015年12月14日
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 12月4日にOPEC(石油輸出国機構)は総会を開催し、原油生産方針について協議した。しかし、これまで日量3000万バレルとしてきた原油生産量の目標について、加盟国間の調整がつかず、新たな原油生産目標は設定されなかった。

 今回のOPEC総会をめぐっては、事前に生産目標据え置きとの予想が強まり、供給過剰が続くとの見方を背景に、12月2日には、中国経済への不安などから急落した8月24日以来の安値を付けた。

 しかし、総会前日には、米情報サービス会社のエナジー・インテリジェンス社が、サウジアラビアが他のOPEC加盟国とロシア、メキシコ、オマーン、カザフスタンなど非OPEC産油国が協力することを条件に、100万バレルの減産提案を行うと報じたため、一時的に減産観測が高まり、原油相場は上昇した。

 その後、サウジが報道の内容を否定したり、イラン、イラク、ロシアはサウジの提案を拒否したと報じられたりする中、原油相場は総会の決定を待つ状態となった。

 総会当日には、一時、生産目標を3150万バレルに引き上げる合意がなされたと報道されたが、その後、生産目標を設定しないことが発表された。OPEC議長のナイジェリアのカチク石油相は、現状の生産量を維持する決定をしたと述べ、バドリOPEC事務局長は、生産目標を次回2016年6月2日の総会まで明示を見合わせるとした。

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