株式レポート
12月14日 17時8分
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リスクオフムード広がり日経平均は大幅安 今週はFOMCと日銀の金融政策決定会合に注目 - 市況概況

日本株式市場

リスクオフムード広がり日経平均は大幅安 今週はFOMCと日銀の金融政策決定会合に注目

1.概況
本日は日経平均が347円安と大幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。ただ、日経平均の下落率が1.8%に達したのに対し東証2部指数は0.6%安、マザーズ指数は0.5%安と比較的小幅な下げにとどまりました。先週末の米国市場で歯止めのかからない原油安が嫌気されダウ平均が300ドル超下落、ドル円が一時120円台半ばまで円高に振れるなどリスクオフムードが進み、日経平均は343円安の1万8887円と1万9000円の節目を割り込んで寄り付きました。日経平均は寄り付き後も下げ幅を広げると、パニック的な売りも出たのか9時半過ぎから下げが加速し、10時頃には下げ幅が一時620円近くに達する場面もありました。その後はやや買い戻しも入り、日経平均は前場を473円安で引けました。後場からさらに下げ幅を縮めた日経平均は、後場は概ね1万8800円台での推移が続き、結局寄り付きとほぼ同水準の347円安で取引を終えました。業種別には水産・農林業を除く32業種が下落しました。下落した業種のなかでは、食料品や陸運業、建設業や小売業など内需関連業種が比較的小幅な下げとなりました。なお、寄り付き前に発表された日銀短観は市場予想を上回った指標、下回った指標まちまちでマーケットへの影響は限定的だったとみられます。

2.個別銘柄等
売買代金上位の主力銘柄の多くが大幅安となりました。東証1部の売買代金トップのトヨタ(7203)は2.9%安、売買代金2位のソフトバンクグループ(9984)は2.6%安となっています。また、日経平均への寄与度の高いファーストリテイリング(9983)とファナック(6954)がいずれも3%前後下落し、この2銘柄で日経平均を80円近く引き下げました。その他材料が出たところでは、フランス政府が経営に介入しないことで合意したと発表した日産自動車(7201)は、不透明感の払拭が好感され小幅に上昇しました。また、回転寿司を展開するくらコーポレーション(2695)は先週末の大引け後に発表した平成27年10月期の決算で営業利益が前期比22%の増加と好調だったことに加え、今期も増収増益見通しを発表したことが好感され、9.2%の大幅高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
原油安に伴い世界的にリスクオフムードが広がり、日経平均は大幅に下落しました。ただ、一時は下げ幅が600円を超す場面があったことを考えると、一定の底堅さを見せたとみることもできそうです。今週は水曜日(日本時間木曜日午前4時)に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表、金曜日には日銀の金融政策決定会合と極めて重要なイベントの発表が続きます。マーケットが荒れているなかFOMCが利上げに踏み切るのか、日銀のサプライズ追加金融緩和はあるのかなどによってマーケット動向は大きく変わるとみられ注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海総合指数が大幅反発

1.概況
本日の上海総合指数は前日比86ポイント高(2.5%)の3,520ポイントと大幅に反発しました(年初来で8.8%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は37ポイント高(1.4%)の2,709ポイントとこちらも反発しました。一方、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で170ポイント安の2万1293ポイントと8日続落しています。

中国市場では、新規株式公開(IPO)の再開による需給悪化懸念が燻る中、上海総合指数は売りが先行し、一時節目の3,400ポイントを割り込む場面もありました。但し、先週末に発表された不動産の固定資産投資が一段と鈍化していることを受けて、来年の経済政策運営を決める中央工作会議での政策期待が高まり、特に銀行や証券などのセクターに買いが集まり、プラスに転じるとその後は堅調な展開となりました。後場に上げが加速し、結局一気に3,500ポイントを回復して取引を終えました。

香港市場では、先週金曜日の米国株が大幅に下落したことや原油価格が下げ止まらないことなどを受けて、ハンセン指数が大幅に下落して寄り付きました。ただ、その後、節目の2万1000ポイントがサポートとして意識されたほか、本土市場の反発も好感され、下げ幅を徐々に縮める展開となっています。日本時間16時時点で、商工業株指数が1%下落しているほか、公益事業株指数や、不動産株指数、金融事業株指数なども僅かに下げています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、中国国有の海運グループの合併が決まり、取引を再開した海運大手の中国遠洋HD(チャイナコスコ、1919)など傘下の上場銘柄の一角が材料出尽くしで大幅に下落しています。また、「中国版ウォーレン・バフェット」と呼ばれる復星集団の郭広昌董事長が当局の調査から復職したにも拘らず、復星国際(フォースンインター、0656)が10%近く下落しています。更に、原油価格が下げ止まらないことから、中国海洋石油(CNOOC、0883)や昆侖能源(クンルン・エナジー、0135)などが大幅に続落しています。

一方、先週大きく下げた保険大手の中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、2628)及び中国平安保険(ピンアン・インシュアランス、2318)は押し目買いが入り、堅調推移となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
本日の上海総合指数は売り先行となったものの、結局一気に節目の3,500ポイントを回復するなど堅調さを示しました。明日は新規株式公開(IPO)に伴う需給悪化が和らぎそうで、堅調な推移が続きそうです。一方、米FOMC政策決定を控えているなか、原油安の流れも重石となりそうで、明日のハンセン指数は引き続き上値の重い展開となりそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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