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為替市場透視眼鏡

16年にドルは120円台後半へ
ユーロは120円台を下落

田中泰輔(ドイツ証券グローバルマクロリサーチオフィサー)
2015年12月21日
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 ドル円相場は上昇気流に乗っている。しかし勢いは鈍り、たびたび乱気流に巻き込まれそうだ。1年前に掲げた2015年のこの展望を16年にも引き継ぎたい。

 一見かく乱的な為替相場には、実はファンダメンタルズに沿った美しい変動ロジックがある。12~14年には120円への円安予想でドル買い持ち戦略を推奨した。15年は、120円台後半で上昇の勢いは鈍り、相場の揺り戻しがたびたびあるとの判断から、120円かそれ以下で押し目買いし、機動的に上がり売りする戦術を推奨し、良好なパフォーマンスを得た。

 ドル円上昇の基本ロジックを再確認しよう。まず、上昇基調をけん引する主エンジンは、米国の景気堅調と利上げ(への期待)である。12年当時、米景気回復を見込み、75~80円水準から15年に100円へ向かうと予想した。そこに相場加速の副エンジンとして、アベノミクス下の日本銀行の突飛な金融緩和が加わり、15年に120円へ予想を切り上げた。さらに、アベノミクスに沿って公的年金が外国証券投資を劇的に増やし、ドル円の上昇軌道を支持した。

 16年もこの基本構図は続こう。FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げは15年12月、16年3月と6月、経済と市場の経過観察後、17年にさらに6回と予想する。

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FX、外貨投資家のニーズに応えた為替投資家向けコラム。執筆には第一線のエコノミストを迎え、為替相場の動向を分析、今後の展望を予測する。

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