株式レポート
12月18日 17時51分
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日経平均大幅反落で1万9000円割れ 日銀の発表内容をめぐり株価は乱高下 - 市況概況

日本株式市場

日経平均大幅反落で1万9000円割れ 日銀の発表内容をめぐり株価は乱高下

1.概況
本日の日経平均は366円安の1万8986円と大幅に反落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場でダウ平均が250ドル超下落する悪材料があった一方、ドル円はやや円安に振れたことから、日経平均は33円安と小幅安で寄り付きました。日経平均はその後下げ幅を100円超まで広げましたが、日銀の金融政策決定会合への期待もあってか徐々に値を戻し、結局前場を46円安で終えました。13時前に金融政策決定会合の結果発表が行われ、金融政策は現状維持であるものの、異次元緩和の「補完措置」を発表、ETFの買い入れ枠増額などが含まれていたことから、実質的な追加金融緩和ではないかとの期待が高まり、日経平均は大幅に上昇しました。日経平均は一時上げ幅を500円超まで広げましたが、次第に日銀の発表内容が物足りないとの認識がマーケットに広がり、上げ幅を急速に縮小してまもなくマイナスに転じました。ドル円が日銀の発表前より円高に振れると日経平均も発表前より下げ幅を拡大し、ほぼ安値引けで1万9000円を割り込みました。東証33業種はすべて下落しました。日経平均の高値と安値の値幅が886円と今年3番目の大きさとなったことで商いは膨らみ、東証1部の売買代金は3兆5971億円と大きくなりました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金トップのトヨタ(7203)から14位のホンダ(7267)まですべて下落しました。中でもメガバンク3行が揃って2.5%前後の大きな下げとなったほか、村田製作所(6981)は4.6%のきつい下げとなりました。材料が出たところでは、高齢者向け施設を運営するメッセージ(2400)は損保ジャパン日本興亜(8630)が同社を買収する方針と伝えられたことでストップ高まで買われました。また、介護業界の再編期待が高まり、ニチイ学館(9792)も4%高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日銀の発表を受け、実質的な追加金融緩和が発表されたのではないかとの期待が高まり一時大きく上昇した日経平均ですが、冷静に内容を確認すると大きな追加内容はなかったことから、むしろ日銀の追加の緩和手段は限られているのではないかとの思惑が高まって株価は大幅安となりました。利上げを行うにあたってマーケットとのコミュニケーションをうまくこなして、利上げ発表後に株高となった米国と比べて対照的な結果とも言えそうです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海総合指数はほぼ横ばい

1.概況
本日の上海総合指数は前日比1ポイント安(0.0%)の3,578ポイントと小幅に反落ながらほぼ横ばいでした(年初来で10.6%高の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は5ポイント安(0.2%)の2,830ポイントと小幅に反落しました。更に、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で38ポイント安の2万1833ポイントとこちらも小幅に反落しています。

中国市場では、上海総合指数は前日の終値を挟んで揉み合う展開となりました。本日開幕される2016年の経済運営方針を決める中央経済工作会議での政策決定期待が高まった一方、来週水曜日からの新規株式公開(IPO)による需給悪化が嫌気されたようです。前場の上海総合指数は一時節目の3,600ポイントを回復する場面もありましたが、買いが続かず、その後は上げ幅を縮めるとまた前日の終値を挟んで揉み合う展開となり、結局前日比ほぼ横ばいで取引を終えました。

香港市場では、昨日の米国株安の流れを受けて、ハンセン指数は反落して寄り付きました。但し、本日の中央経済工作会議での政策発表期待もあって、下げ幅を徐々に縮小し、プラスに転じる場面もありましたが、すぐにマイナス圏に沈んでその後は軟調推移となっています。日本時間16時時点で、金融事業株指数と不動産株指数が小幅に上昇している一方、公益事業株指数及び商工業株指数がわずかに下げています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、11月の住宅価格統計の改善を好感し、中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、0688)や恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ、0101)などの不動産株が軒並み買われています。また、中国の経済政策期待が高まる中、商業銀行の中国工商銀行(1398)や交通銀行(バンク・オブ・コミュニケーション、3328)など金融株が上昇しています。

一方、金先物価格が約6年ぶりの安値をつけたことを嫌気し、鉱業大手の招金鉱業(ジャオジン・マイニング、1818)や紫金鉱業集団(ズージン・マイニング・グループ、2899)が揃って軟調に推移しています。また、原油安が引き続き重荷となり、石油大手の中国海洋石油(CNOOC、0883)及び中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)が2%前後下落しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
来週の本土市場と香港市場は共に中央経済工作会議での政策発表を睨みながらのスタートとなりそうです。特に不動産に対する支援策への期待が高まるなか、来週の不動産株の動向が引き続き注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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