株式レポート
12月21日 17時56分
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日経平均70円安と続落も後場に下げ幅を大きく縮める展開に - 市況概況

日本株式市場

日経平均70円安と続落も後場に下げ幅を大きく縮める展開に

1.概況
本日の日経平均は70円安の1万8916円と続落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。歯止めのかからない原油安を受け世界的にリスクオフムードが強まり、先週末の米国市場でダウ平均は370ドル近く下落しました。また、ドル円が121円台前半まで円高に振れるという悪材料もあって、日経平均は141円安の1万8845円で寄り付きました。日経平均は大きく反発することなく寄り付き後もじりじりと下げ幅を広げると、前場は322円安とほぼその時点の安値で引けました。後場の日経平均は、上海市場が大きく上昇するなどの支援材料を受けて徐々に下げ幅を縮めました。14時半過ぎには6円安とプラス転換目前まで値を戻しましたが、その後大引けにかけてやや下げ幅を広げ、日経平均は結局70円安での大引けとなりました。業種別には非鉄金属や鉄鋼など12業種が上昇した一方、証券商品先物など21業種が下落しました。

2.個別銘柄等
売買代金上位銘柄が概ね軟調な値動きとなるなか、東証1部の売買代金2位に入ったさくらインターネット(3778)は4日連続のストップ高となりました。フィンテック関連として短期資金が流入しているようで、4日間で株価は283円から623円と2倍以上上昇しています。また、売買代金8位に入った東芝(6502)は構造改革費用などを計上し、今期の最終赤字が過去最大の5000億円規模になる見込みと報じられ、9.8%の大幅安で年初来安値を更新しました。また、経営統合することで合意したと取引時間中に報じられたミネベア(6479)とミツミ電機(6767)は報道後に急騰し、それぞれ2%~3%上昇しました。なお、ミツミ電機のみ報道後に売買停止となりました。先週末の大引け後に6-11月期の決算発表を行い、営業利益が前年同期比0.5%の減少と冴えなかった日本オラクル(4716)は6.1%安と売られました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
米国株の大幅安と円高進行を受けて一時は300円超の大幅下落となった日経平均ですが、先週末に日銀の発表への失望売りが出て大きく下落していたこともあって、本日は比較的小幅の下げにとどまりました。今後の日本株動向は、原油価格の反発よって世界的にリスクオフムードが後退するかどうかにかかってきそうです。ただ、明確に原油価格の底入れを誘うようなニュースは出ておらず、一段安への警戒を強めておいたほうが良いでしょう。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海総合指数が大幅反発

1.概況
本日の上海総合指数は前日比63ポイント高(1.8%高)の3,642ポイントと大幅に反発し、節目の3,600ポイントを回復しました(年初来で12.6%高の水準)。一方、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は0.3ポイント安(0.01%安)の2,829ポイントと小幅に続落し、ほぼ横ばいとなりました。一方、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で43ポイント高の2万1799ポイントと小幅に反発しています。

中国市場で上海総合指数は小幅に下落して始まったものの、暫くしてプラスに転じると上げ幅を拡大する展開となりました。本日から中央都市工作会議が開催されたことを受けて不動産に対する政策期待が高まり、不動産株が大きく買われ相場を押し上げました。上海総合指数は大幅高から節目の3,600ポイントを回復して取引を終えています。

香港市場では、先週末の米国株が下落したことを受けてハンセン指数が下落して寄り付きました。しかし、中国の政策発表期待もあって下げ幅を急速に縮小し、プラスに転じると小幅高で揉み合う展開となっています。日本時間16時時点で、金融事業株指数をはじめ、不動産株指数や公益事業株指数及び商工業株指数が小幅に上昇しています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、米原油先物相場の下落にもかかわらず、値ごろ感からエネルギー関連株が大きく買われています。なかでも中国神華能源(チャイナ・シェンファ・エネルギー、1088)が4%近く上昇したほか、中国海洋石油(CNOOC、0883)や昆侖能源(クンルン・エナジー、0135)も1%超上げています。また、不動産株が政策期待から買われました。中国海外発展(チャイナ・オーバーシ-ズランド、0688)や新世界発展(ニューワールド・デベロップ、0017)などが大幅に上昇しています。

一方で、特段の材料が出たわけではありませんが、値嵩株のインターネット大手の騰訊(テンセント・ホールディングス、0700)が小幅ながら下落しているほか、カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、1928)も2%近く値下がりしています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
明日の本土市場と香港市場では政策期待が引き続き相場の支援材料となりそうです。しかし、水曜日からの新規株式公開(IPO)による需給悪化懸念が上値を抑える要因となりそうで、ポジション調整による売りには注意が必要です。政策期待から不動産や国有企業などに明日も物色が続くのかが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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