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一度ならず「赤旗」を教材に、埼玉の中学校の懲りないセンセイ

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第142回】 2015年12月26日
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 いよいよ年末である。年末ということで、まずはあの話題から――。

 ここ何年もヒット曲がないくせにとか、NHKに何の貢献もしてないくせにとか、目立った活躍があるわけじゃないのにどうして今年も出られるの等々――、さまざまな意見はあるみたいだが、大晦日に放映される第66回NHK紅白歌合戦に和田アキコさんが出場する。

 さまざまな意見があるみたいだが、今回で三十九回目の出場だ。金爆だって四年連続で同じ曲を歌うし美輪明宏さんだってまた同じ『ヨイトマケの唄』で今年もおそらくアップ映像はないのだろうからアッコさんだって往年の名曲を歌うのは勝手だが、今年は『笑って許して』を歌うらしい。

 さまざまな意見がある人がアッコさんの出場を“笑って許す”かどうかは定かではないが、さまざまな意見がある人に配慮した選曲なのかもしれない。

 たとえば、又吉直樹氏の芥川賞受賞作『火花』に対し、本人を前に「純文学を感じない」と言い放ったことや「お前が芥川賞作家になって周りが先生と呼んでも俺はお前を“お前”と呼び続けるからな」と偉ぶったことに“笑って許して”なのか、片岡愛之助さんのメアド変更の連絡がなかったことを公共の電波を使いご立腹したことに“笑って許して”なのか、MRJ初飛行成功でなんで泣く人がおるの、私は何も感じなかったけど発言で顰蹙を買った人たちへの“笑って許して”なのか、はたまた、恣意的かわざとか、犬猿の仲と言われた川島なおみさんの訃報を番組でスルーしてしまい公共性を欠いたことに“笑って許して”なのか?

 それとも、過去に放映した番組内容について、放送倫理・番組向上機構(BPO)から「人権侵害の指摘と是正勧告」を受けたにもかかわらずシカトしてしまったことへの“笑って許して”なのか? 思い当たることが多すぎて笑ってしまうぜよ。

 一説によると、今年のアッコさんの紅白出場はビミョーで、むしろ落選の可能性のほうが大だったらしいのだが、同じ事務所の後輩・綾瀬はるかちゃんが赤組の司会を務めるので、そのバーターで出場が叶ったとか、あまりの不人気に今回の出場をもって紅白を卒業するのではないか……、などと言われているが、私の予想では、アッコさんの卒業は来年だ。

、 次の出場でアッコさんの出場回数はちょうど四十回となり、切りのいい数字で大トリを務め、誰もが知っているあの名曲『あの金を鳴らすのはあなた』を歌ってご卒業の運びになるような気がする。

 それとも、やっぱり今年で卒業するから“笑って許して”なのか?

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

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