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ナイター巨人戦・人気低迷の打開策
「野球クイズ」はファン離れを加速する?

――あの手この手で視聴率テコ入れに必死の日テレ

相沢光一 [スポーツライター]
【第27回】 2008年9月2日
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 日本テレビがプロ野球中継(東京ドームの巨人戦)で妙なことを始めた。

 8月26日の巨人―横浜3連戦から画面の下にワクを取り、野球クイズを流すようになったのである。クイズといっても、よくある視聴者プレゼントのたぐいではない。いわゆるプロ野球豆知識。

 「最多ホームラン記録を持っている選手は?」、「高橋由伸の出身高校は?」といった質問がテロップで流れ、右端に10秒間のカウントダウン表示が出る。視聴者はその間に考え、10秒後に答え合わせをするというものだ。「野球好きなら、このくらいは知ってるでしょ? 答えて楽しんでくださいね」という趣向である。

 筆者もつい乗せられた。

――「最多ホームラン記録? 王貞治に決まってるだろ」

Q:では、ホームラン記録2位は?
―― 「少しレベルを上げたな。野村克也だよ」

などと突っ込みながら答えていく。選手の出身校となると筆者の得意分野である。

Q:高橋由伸は?
―― 「桐蔭学園」

Q:二岡智宏は?
―― 「広島・広陵」

Q:木村拓也は?
―― 「宮崎南」

 と即答。たまたま一緒に見ていた家族からは「よくそんなことまで知ってるね」といわれ少々鼻を高くした。

 というわけで軽く盛り上がったのだが、その一方で「何か変だ」と感じた。見始めたのは巨人の攻撃が始まったところからだったが、気がついたらチェンジ。誰が打席に立って、どうアウトになったかも判らない。クイズに気を取られて肝心のプレーを見ていなかったのである。

視聴率10%以下が常態化
巨人戦の低視聴率に苦しむ日テレ

 日本テレビはなぜ、このようなことを始めたのだろうか。

 巨人戦の視聴率低迷の打開策であることは間違いない。かつての巨人戦ナイターはシーズン平均視聴率20%超が当たり前の優良コンテンツだった。しかし、1999年の20.3%を境に視聴率は下がる一方。とくに最近の3年間は深刻で、2006年は9.6%、2007年は9.8%、そして今年も7月終了時点で9.7%と10%に満たない状態に。さらには北京オリンピック終了後1ヶ月ぶりに中継を再開した8月25日の巨人-中日戦では6.4%と、今季最低の視聴率を叩き出している。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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