20日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうである。19日の米国市場は、
中国の追加緩和策への期待から、アジアや欧州株が全面高となったことが好感されて買
いが先行。しかし、原油先物価格が一時3%安となるなど、原油安が重石となり、高安
まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物は一時17285円まで上げ幅を拡大する場面も
あったが、結局清算値は大阪比30円安の17030円だった。
この流れを受けて、日経平均は17000円を挟んでの攻防になろう。NYダウ先物は前日
夕の時点で大幅に上昇していたこともあり、ややハシゴを外された格好である。引き続
き、中国市場の動向のほか、原油先物価格を睨みながらの相場展開が続くことになろ
う。また、米国では決算が本格化する中、IBMが時間外で下げており、これが重石にな
ろう。
その他、ソフトバンクグ<9984>が昨日、約2年7ヶ月ぶりに一時5000円を下回った。い
ったんは自律反発も意識されようが、信用倍率は10倍台に上昇するなど、取り組みが悪
化傾向にある。仕掛け的な売りが出やすく、これが日経平均の重石になることも考えら
れよう。
物色は中小型株を中心に決算など個別材料のほか、フィンテック、民泊、自動運転な
どのテーマ株の循環物色となろう。また、中国は25年ぶりの低成長となるなか、追加の
緩和期待が高まっており、鉄鋼、機械辺りには自律反発も意識されやすい。「一億総活
躍社会」の実現に向けた対策などを盛り込んだ、補正予算が成立する。TPP対策など政
策に関連した物色も意識されやすい。
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