株式レポート
1月21日 18時38分
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日経平均後場から急落し400円近い大幅続落 昨年末からの下げは3,000円超に - 市況概況

日本株式市場

日経平均後場から急落し400円近い大幅続落 昨年末からの下げは3,000円超に

1.概況
本日の日経平均は398円安の1万6017円と大幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて下落しました。昨日の米国市場でダウ平均は250ドル近い下落となりましたが、昨日日経平均は600円超下落していたことから、本日は50円高と反発して寄り付きました。日経平均はその後も上げ幅を広げ、前場を265円高とほぼその時点の高値で引けました。一部メディアで安倍首相の側近が来週の日銀の金融政策決定会合での追加金融緩和決定に前向きな発言をしたと伝わったことも材料視されたようです。日経平均は後場寄り後に318円高と本日の高値をつけましたが、その後は急速に上げ幅を縮めました。日経平均は13時過ぎにマイナスに転じると、その後再びプラスに戻す場面もありましたが14時前から再びマイナスに転じ、その後は下げ幅を大きく広げました。黒田日銀総裁が参議院の決算委員会で「現時点でマイナス金利の導入を具体的に考えていることはない」などと発言したことも円高材料となり、ドル円が116円台となったことが株価下落に拍車をかけました。結局日経平均は400円近く下落して安値引けとなり昨日からの2日間の下げ幅は1,000円を超え、昨年末からの下落幅は3,000円超に達しています。東証1部の売買代金は3兆846億円と3兆円を上回りました。東証1部の値上がり銘柄数はわずか60と全面安の商状で、東証33業種全てが値下がりしました。

2.個別銘柄等
売買代金上位銘柄のほとんどが値を下げました。東証1部の売買代金トップには大幅安が続いているソフトバンクグループ(9984)が入り、本日も3.2%安となりました。一時は5%高近くまで上昇したものの、マーケット全体の下げにあわせて後場に入って大きく下落しました。トヨタ(7203)も2.8%安、メガバンク3行も3%~4%安となりました。全面安の中、シャープ(6753)は5.8%の大幅上昇となりました。台湾の鴻海精密工業が6250億円で買収提案を行ったと報じられたことなどが材料視されたようです。その他材料が出たところでは、昨日の大引け後に3月決算企業の10-12月期決算発表の皮切りとなった安川電機(6506)は、今期の業績予想を下方修正したことが嫌気され、8%安と売られました。一方、旭硝子(5201)は外資系証券の投資判断引き上げを受け5%の上昇と逆行高となりました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は2日間で1,000円を超える下落となりました。本日は後場に入ってから700円以上下げており、常識の範囲では考えにくい下落が起きています。予想PERは13倍台前半、騰落レシオは53%台と様々な指標が割安、売られ過ぎを示しています。ただ、現在のマーケットはこうした指標を全て無視するかのような下げとなっています。現在は嵐が通りすぎるのを待つべき局面なのかもしれません。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海総合指数は大幅続落

1.概況
本日の上海総合指数は前日比96ポイント安(3.2%)の2,880ポイントと大幅に続落しました(年初来で18.6%安の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)は92ポイント安(4.2%)の2,112ポイントと大幅に続落しました。更に、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で251ポイント安の1万8634ポイントと続落しています。

中国市場で上海総合指数は昨日に続き、政府による金融緩和策の気配がないことに失望する売りが先行し、一時1%超下落する場面がありました。但し、今週は中国人民銀行(中央銀行)による短期流動性オペ(SLO)や中期貸出制度(MLF)などでも資金の供給を拡大し、金融市場の資金逼迫懸念がやや和らいだほか、創業板指数の上昇も好感され下げ幅を縮めるとプラスに転じ、一時節目の3,000ポイントに接近する場面もみられました。しかし、後場に入ると買いが続かず、前場に上昇した分を吐き出す展開となり、引けにかけて下げが加速し、結局節目の2,900ポイントを割り込んで取引を終えました。

香港市場では、昨日の米国株安の流れにもかかわらず、米国の消費者物価指数が市場予想に届かなかったことでFRBによる利上げが先送りとなる可能性が高まり、香港ドルの対米ドル相場がやや落ち着いたこともあって、ハンセン指数は節目の1万9000ポイントを回復して始まりました。その後、本土市場の反発も好感され一時350ポイント余り上昇する場面もありました。しかし、午後に入ると時間外の原油価格の下落が重石となり、ハンセン指数が再び節目の1万9000ポイントを割り込み下げ幅を広げる展開となっています。日本時間16時時点で、不動産株指数が2%超下落しているほか、金融事業株指数と公益事業株指数が1%超の下げ、商工業株指数が小幅な下落となっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、中国鉄建(チャイナ・レールウェイ・コンストラクション、1186)が昨日の引け後に、同社が組成するコンソーシアム(企業連合)が、江蘇省徐州市の都市交通システムの建設・運営事業を官民パートナーシップ(PPP)方式で受注したと発表したことから、買いが先行したものの結局3%近く下落しています。また、ビール大手の華潤ビール控股(チャイナ・リソーシズ、0291)は2015年下期の営業利益が市場予想に届かなかったことから12%超値下がりしています。一部不動産の販売価格を半額にしたとの報道を受け香港の不動産大手の恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント、0012)が大幅に下落しています。

一方で、前期の大幅減益見通しを発表した昆侖能源(クンルン・エナジー、0135)が小幅ながら上昇しています。また、原油安が燃料コストの削減につながるとの見方に加え、目標株価の引き上げも好感され、香港空運大手の国泰航空(キャセイ・パシフィック・エアウェイ、0293)が3%超上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
昨日に一時節目の3,000ポイントを回復し、本日に高値の2,998ポイントを付けた上海総合指数が、明日も節目の3,000ポイントに挑戦する展開もありそうです。但し、中国には「一鼓作气 再而衰 三而竭」(一回目はやる気満々、二回目は気が散る、三回目はやる気がなくなる)ということわざがあります。もしそのことわざ通りとなれば、明日の終値ベースでの3,000ポイントまでの回復はやや難しいとみられます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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