本人が葬儀に関して特に希望を持っていないなら、いろいろと聞き出す必要もないのかもしれないが、一度ぐらいは聞いておいたほうがいいような気もする。ただ、聞き方を間違えると、人によっては面倒なことになるかもしれない。そんな考えが反映された結果ではなかろうか。

 日本では言霊信仰もあるから、「親父が死んだときのこと考えときたいんだけどさあ」などと言おうものなら、「こいつは俺にとっとと死んでほしがってるのか」と気落ちさせてしまったり、場合によっては逆上、持病の高血圧のせいで、そのまま倒れてしまうなんてこともありうる。

 また、自分の老後について、「老後の準備を何もしていない」と回答した人は51.3%と、半数以上に上った。年代が上がるごとに、準備をしていると回答した人の割合は増えているが、70代の人たちですら、31.2%は「何の準備もしていない」とのことだ。

「80歳まで生きるだろう」
そんな認識で大丈夫か

 もう一つ、別の調査を紹介する。医師・病院検索サイト「ドクター・オウチーノ」は、20~59歳の男女863名を対象にして、寿命に関するアンケートを行った。こちらも昨年12月に発表されたものだ。

「あなたは、何歳まで生きたいと思いますか?」という質問への最多の回答は「80代」の26.3%だった。「90代」(6.8%)や「100歳以上」(6.1%)という人もそれなりにいる。そして、「80代」と答えた理由のうち、最多は「平均寿命だから」というものだったようだ。