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1月25日 13時19分
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中国株 供給改革を受けて回復継続か FOMCの政策決定に注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の中国株式市場
―中国株高安まちまち 冴えないGDPなどを受けて追加緩和期待が高まり―

<先週の概況>

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。ハンセン指数は週間で2.3%安と続落した一方、上海総合指数は週間で0.5%高と反発しました。

先週の上海総合指数は冴えないGDPなどの経済指標を受けて追加金融緩和期待が高まるなか、一時節目の3,000ポイントを回復しました。その後は追加緩和期待が後退し一時2,900ポイントを割り込んだものの、石炭と鉄鋼産業についての改革が好感され、週末の22日に2,900ポイントを回復して取引を終えています。

中国株式市場バリュエーション

業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

香港ハンセン指数採用50銘柄のうち先週に、カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ、1928)は買いを集め週間で7%超上げています。また、一時26ドル台まで下げた原油価格が30ドルを回復したことからエネルギー関連株が軒並み堅調に推移しています。なかでも中国神華能源(チャイナ・シェンファ・エネルギー、1088)が週間で4%上昇したほか、中国海洋石油(CNOOC、0883)や中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)なども大幅に値上がりしています。更に、主要70都市の新築住宅価格動向が引き続き好感され、不動産の華潤置地(チャイナ・リソーシズランド、1109)などが小幅な上昇となりました。

<下落>

ビール大手の華潤ビール控股(チャイナ・リソーシズ、0291)は2015年下期の営業利益が市場予想に届かなかったことから週間で11%超値下がりしています。また、一部不動産の販売価格を半額にしたとの報道を受け香港の不動産大手の恒基兆業地産(ヘンダーソン・ランド・デベロップメント、0012)が大幅に下落しています。更に、リスクオフムードが強まるなか、保険の中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、2628)や商業銀行の中国銀行(BOCホンコン、2388)も週間で6%超の下げとなりました。

先週発表された主な経済指標

1月19日 国内総生産(前年比) 4Q +6.8% 市場予想 +6.9%、前回 +6.9%

2015年10-12月期の国内総生産(GDP)は前年比6.8%増と、7-9月期のGDP成長率(6.9%増)と比べて小幅に鈍化しました。内訳を見ると、10-12月期の小売売上高の堅調さが全体の支えとなったものの、輸出や固定資産投資、工業生産高などが一段と鈍化していることから、基礎的な経済が依然として脆弱である側面を示している一方、構造転換が徐々に進んでいる傾向がみえます。また、2015年の国内総生産(GDP)は6.9%増と政府の目標である7%増を小幅に下回りましたが、2015年の下期に中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC、日本の金融庁に相当)による信用取引の監督強化を受けて金融業の伸び鈍化がGDP「破七」(7%振れ)の要因の一つだと考えられます。更に、12月分の物価指数や、固定資産投資、鉱工業生産などの低迷に加え、2016年の春節を控えて資金需要が高まることもあり、先週に中国人民銀行による短期流動性オペ(SLO)や中期貸出制度(MLF)などを通じて資金の供給を拡大しましたが、これから金融政策の緩和的なスタンスや政府による財政出動などが継続するとみられます。

1月18日 固定資産投資(前年比) 1-12月 +10.0% 市場予想 +10.2%、前回 +10.2%

1~12月の固定資産投資額は前年比10%増と、伸び率は1~11月(10.2%増)から低下ました。内訳をみると、1-12月の不動産投資の減速が引き続き鮮明となった一方、建設業投資の伸び率は前月から増加しています。

1月19日 鉱工業生産(前年比) 12月 +5.9% 市場予想 +6.0%、前回 +6.2%

12月の鉱工業生産は前年比5.9%増と、市場予想(6.0%増)及び前回(6.2%増)を小幅に下回りました。業界別をみると、12月の電力やガスなどのエネルギー関連の産業が前年同期比0.8%減と鉱工業生産の全体を押し下げました。

今後発表される主な経済指標

特に重要な指標発表はありません。

マーケットビュー
―中国株 供給改革を受けて回復継続か FOMCの政策決定に注目―

先週の本土市場で上海総合指数は週間で0.5%高と小幅ながら4週ぶりに反発しました。GDPなどの主要経済指標が軒並み市場予想を下回る弱い結果となったことで金融緩和期待が高まり19日に上海総合指数は大幅高から節目の3,000ポイントを回復しました。しかし、中国人民銀行(中央銀行)が短期流動性オペ(SLO)に加え、中期貸出制度(MLF)でも資金供給を実施したことで緩和期待が後退し、20日と21日は大幅に下落しました。21日に終値で2900ポイントを割り込み昨年来安値を更新した上海総合指数ですが、2015年8月の安値2,850ポイントが下支えとして意識されたほか、週末22日は石炭と鉄鋼産業についての改革も好感され結局2900ポイントを回復して取引を終えています。

先週の香港市場ではハンセン指数が週間で2.3%安と4週続落となりました。19日に中国の金融緩和期待から2%高となったハンセン指数ですが、不安定な本土株や原油安に加え、香港ドル相場の下落に伴う資金流出懸念などから20日に19,000ポイントを割り込むと、21日には3年7カ月ぶり安値水準まで売り込まれました。しかし、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3月にも追加緩和に踏み切る可能性を示唆したことに加え、米国株と原油価格の上昇も好感され、22日に3%近い上昇をみせたハンセン指数は節目の19,000ポイントを回復して取引を終えています。

今週の中国市場は、先週の国人民銀行による資金供給拡大や、23日に中国イラン首脳会談で中国がイランの高速鉄道整備に資金支援することなど、経済や技術分野で17の合意文書を交わしたことが好感されそうで引き続き堅調となりそうです。こうしたなか中国とイランの戦略的提携の恩恵を受けそうな建設株が買いを集めそうで、国務院会議での過剰な生産能力解消の方針が好感された石炭株や鉄鋼株への物色も期待されます。

今週のハンセン指数は大幅に続伸してのスタートとなりそうです。先週の欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁のハト派的な発言を受けてリスクオフムードが後退していることや、先週末の米国株や原油価格などの大幅な上昇などが好感されそうです。米連邦公開市場委員会(FOMC)など重要なイベントが控えるなかでハンセン指数が節目の2万ポイントを目指すような展開となるかが注目されます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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