株式レポート
1月29日 17時26分
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マネックス証券

日銀のマイナス金利導入を受け日経平均大幅反発 - 市況概況

日本株式市場

日銀のマイナス金利導入を受け日経平均大幅反発

1.概況
本日の日経平均は476円高の1万7518円と大幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数なども総じて上昇しました。昨日の米国市場で原油価格の上昇を好感してダウ平均などが上昇したことを受け、日経平均は113円高の1万7155円で寄り付きました。前場の日経平均は寄り付き後に上げ幅を縮めると1万7000円を割り込んで推移する場面がありましたが、日銀の追加金融緩和への期待もあってか値を戻し再びプラスに転じるなどしたものの、結局前場を88円安で終えました。昼休みの時間帯に日銀がマイナス金利の導入を検討していると報じられると日経平均先物が大きく上昇し、日経平均も後場寄りから大きく上昇しました。日銀がマイナス金利を導入すると正式に発表するとドル円が一時121円台まで急伸したこともあって、日経平均は上げ幅を拡大し一時600円高近くまで上昇しました。利益確定売りが出たことやマイナス金利の効果に対する不透明感もあってか、日経平均はその後再びマイナスに転じて300円安近くまで売られるなど非常に荒っぽい値動きとなりました。大引けにかけて再び上げ幅を広げた日経平均は結局本日の高値圏で取引を終えました。東証33業種は銀行業を除きすべて上昇、なかでも不動産業は9.5%の大幅高となりました。その他には証券商品先物や鉱業、その他金融業などが大きく上昇しました。東証1部の売買代金は4兆4317億円と大きく膨らみました。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金トップに三菱UFJ(8306)が入り、2.8%安と下落しました。その他メガバンク2行も下落しました。マイナス金利の導入で、今後の業績に悪影響が出ることを懸念した売りが出たとみられます。売買代金5位に入ったファナック(6954)は12.7%の大幅安となりました。昨日の大引け後に今期の業績予想を下方修正したことが嫌気されて大きく売られました。その他の売買代金上位銘柄はトヨタ(7203)が4.6%高、ソフトバンクグループ(9984)やファーストリテイリング(9983)が3%台の上昇と軒並み堅調でした。また、追加金融緩和を好感して不動産株が大きく買われ、三菱地所(8802)が10.3%高、三井不動産(8801)も9%近く上昇しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
日銀はマイナス金利の導入を決定、リスクオフムードが後退して大幅高となりました。2013年4月4日に異次元緩和が導入された際、2014年10月31日に追加金融緩和が発表された際とも発表日以降、株価はしばらく上昇基調となりました。今回も同様の展開を期待したいところです。来週は日本企業の決算発表が多数行われます。本日のファナックのように決算内容がサプライズとなれば、マーケットと反対の動きをする可能性もあり、保有銘柄や注目している銘柄の決算発表スケジュールや決算内容には注意を払いたいところです。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海総合指数は大幅反発

1.概況
本日の上海総合指数は前日比81ポイント高(3.1%)の2,737ポイントと大幅に反発し、節目の2,700ポイントを回復しました(年初来で22.7%安の水準)。また、中国の創業板指数(日本のマザーズ市場に相当)も87ポイント高(4.6%)の1,994ポイントと大幅に反発しました。更に、香港のハンセン指数は日本時間16時時点で392ポイント高の1万9587ポイントとこちらも大幅に反発しています。

中国市場では、小幅に続落して始まった上海総合指数ですが、中国人民銀行(中央銀行)が本日も短期金融市場で定例の公開市場操作(オペ)を通じて計1000億元の資金を供給し、異例の連日実施となることが好感され、暫くしてプラスに転じました。前場に一時マイナス圏に沈む場面がありましたが、値ごろ感から押し目買いが入り、その後は上げ幅を広げる展開となりました。午後に入ると日銀がマイナス金利導入を発表したこともあってか市場のセンチメントが改善し、一時100ポイント高近くまで買われました。引けにかけて上げ幅をやや縮めたものの、結局上海総合指数は2,700ポイントを回復して取引を終えました。

香港市場では、下落してスタートしたハンセン指数ですが、中国人民銀行の資金供給などが好感され、すぐにプラスに転じると上げ幅を拡大する展開となりました。午後に日銀のマイナス金利導入を受けて買いが膨らみ、ハンセン指数が一時441ポイントまで上昇する場面もありました。その後も買いの勢いは衰えず、高値圏での揉み合いが続いています。日本時間16時時点で、金融事業株指数をはじめ、商工業株指数や、不動産株指数、公益事業株指数が軒並み大幅に上昇しています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場はほぼ全面高となっています。中国人民銀行の異例の連日オペに加え、日銀のマイナス金利導入も好感され、金融株が軒並み賑わっています。なかでも、商業銀行の中国工商銀行(1398)や、匯豐控股(HSBCホールディングス、0005)、中国建設銀行(チャイナ・コンストラクション、0939)などが大幅に上昇しています。また、保険の中国平安保険(ピンアン・インシュアランス、2318)と中国人寿保険(チャイナライフインシュアランス、2628)も大きく買われています。さらに、原油価格の上昇を受けて、中国海洋石油(CNOOC、0883)や昆侖能源(クンルン・エナジー、0135)、中国石油天然気(ペトロチャイナ、0857)などのエネルギー関連株も大幅に上昇し、相場全体を押し上げています。

半面、長城汽車(2333)は前期純利益が市場予想を下回ったことが嫌気され、一時15%超下げる場面もありました。また、昨日に冴えない業績を発表した恒隆地産(ハンルン・プロパティーズ、0101)は1%超下落しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
本日は中国人民銀行による異例の連日資金供給と日銀によるマイナス金利導入という日中の中央銀行の緩和的な姿勢が投資家の過度の悲観を後退させ、上海総合指数とハンセン指数共に大幅に上昇しました。緩和的な金融環境のなか、来週は安値圏にある両指数共に本格的な回復となる可能性が高いとみています。こうしたなか、香港市場では、来週の3日にパソコン大手の聯想集団(レノボ・グループ、0992)の決算発表が予定されており、注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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(マネックス証券)


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