タイ 2016年2月13日

これがタイ人日本旅行の実態だ!【前編】タイ人が見た日本が浮かび上がる「訪日動向アンケート」から

日本で激増する外国人旅行者は中国人だけじゃない。2013年に短期滞在のビザが免除され、昨年急激にその数を増やしたのがタイ人観光客。彼らはなぜ日本を選び、何を楽しみに日本にやってくるのか。バンコクの日本語情報誌 『DACO』編集部が日本への旅行経験者にその実態をアンケート。彼らが見た日本の姿とは?

 2015年、日本を訪れたタイ人の数は79万人を超えた。2014年の1年間の訪問者数が65万7570人だから、13万人以上増えたことになる(※)。関係機関や企業の訪日観光客誘致の地道な努力や国を挙げての活動によって、訪日タイ人の数は大幅に増加したのだ。

 そこで、日本に行ったことのあるタイ人のことを理解するために、『DACO』タイ語版の読者のうち、日本への個人旅行経験者223人に緊急アンケートを実施した。訪日中、彼らはどんなところに行き、どんなことに興味を持ち、どんな風に感じたのか?

 タイ人が日本で感じたこと、出合った感動、困ったこと。それらの回答から見えてきたのは、私たち日本人の気づかなかった日本の魅力や日本人の欠点などなど。日本を再発見!

※数字はいずれも、JNTO(日本政府観光局)による。

『DACO』のタイ語版「ダコ・タイ」は日本をもっと知りたいタイ人のためのクロスカルチャー・マガジン。日本に的を絞った内容を扱っており、タイの新聞社や雑誌社、テレビ番組制作会社に熱狂的愛読者(定期購読者)多し【撮影/『DACO』編集部】

 このアンケートは2015年11月初旬に実施。FIT(Foreign Independent Travel個人手配の海外旅行)で日本へ旅行に行ったことのある読者223人からの回答を集計した。まだまだツアー旅行が一般的なタイのなかで、個人旅行に行く年齢層や求めるものが浮かび上がってきた。

 なお、各質問の回答結果について、タイで旅行会社を経営する吉川歩さんにコメントをお願いした。吉川さんは、タイ人富裕層向けオーダーメイド旅行のみを提供する旅行会社、O2アジア・トラベル・デザイン社を経営。過去3年連続、JNTOより「トップエージェント賞」「ユニークデスティネーション賞」を表彰される。2014年より関西の2府5県からなる関西広域連合のKANSAI観光大使も務めている。www.o2asiatraveldesign.com

●回答者の男女比

●回答者の年齢層

旅の基本情報編

Q1. 今まで何回、日本に行きましたか?

■リピーターがさらにリピートしていく
「リピート率が70%と高いですよね。2~3回行っているという人もすごく多い。この人たちが、今後さらにリピートしていくと思います。僕の周りでも10回以上行っている人も結構います」(吉川さん)。

Q2. どの県がよかったですか?(複数回答)

 東京……71
 京都……58
 大阪……34
 北海道……33
 福岡……17
 広島……8
 奈良……8
 千葉……7
 神奈川……7
 岐阜……6
 (以下省略、名前が挙がったのは全部で33都道府県)

■食と買い物が充実した都市に集中!
「回答者の大半が都市部をよかったと思っています。食と買い物が充実しているからですね。この2つはタイ人旅行者の中で優先順位が非常に高いものです。リピーターになるほど、観光よりも食事と買い物の時間を長く取りたい人たちが増えてきます。リピーターだから、地方に広がっていくという訳じゃないんです」(吉川さん)。

Q3. 日本へはいつ行きましたか?

■最近の傾向は、オフシーズンに個人旅行が増えていること
「けっこうばらけていますね。ツアーだと4月と10月がピークですが、航空運賃も高いし、混みます。個人旅行では、それを外しているんでしょうね。ここ数年の傾向として、谷間の底上げが言われています。6月~9月はもともとオフ・シーズンです。タイ人は涼しいところを求めて海外旅行に行くのに、あえて日本の夏に行きたくない。そして梅雨は写真が撮りにくい。曇りだと写りもよくないですし(笑)。ところが、この時期にも個人旅行に行くようになってきたということですね」(吉川さん)。

Q4. 日本へはだれと行きましたか?

■家族みんなでツアー旅、個人旅行はひとりか友だちと
「意外だったのはひとり旅がある程度いること。日本好きのマニアック層だったからでしょうか(笑)。友だちと行くが多かったのも意外でした。タイ人はまだまだ家族と出かけることが多いんです。個人旅行だと言葉の問題もありますし、電車を乗り継いでの移動など、複雑なことも出てくるから、気楽に行ける友だちが多いのだと思います」(吉川さん)。

Q5. どのぐらいのお金を使いましたか? 飛行機代、宿泊代も含めてお答えください

2万~4万B(バーツ)=約6万6000円~13万2000円、4万~7万B(バーツ)=約13万2000~23万1000円、7万~10万B(バーツ)=約23万1000~33万円、10万B(バーツ)以上=約33万円以上、~2万B(バーツ)=約6万6000円以下

■LCC利用で低予算の旅!
「LCCが飛んで、コストを安く抑えられるようになったので、2万~4万バーツ(約6万6000~13万2000円) の予算の人たちが日本に行けるようになったんですね。2万バーツ(約6万6000円)で飛行機代も宿泊代もって人が8人もいますね! 宿泊日数にもよりますが、どうやってまかなったんでしょう? LCCのプロモーションなどを狙って、安い宿泊施設を調べあげたんでしょうね、きっと」(吉川さん)。 


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橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
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