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美人のもと

美人の朝はさわやかでなければならない。

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第6回】 2008年2月21日
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*目覚め

 美人はカラダが弱いという話を聞くが、本当だろうか。元気がいい人ほど美しく見えるように思うのだが。人間いつも健康でいられるわけではないのだが、自ら不健康演出をしているのではないかと思える人もいる。「けだるい女」を目指している感じの人。

 そんなものは目指すべきではない。美人短命を信じて病弱を目指してもいいことはない。ちょっとくらいつらくても、元気を装うくらいが美しく見えるものだ。子供の頃は転んで泣いていたら、誰かが声をかけてくれただろうが、大人は転んでも転んでいないふりをするくらいが美しい。美人は転んではいけない。

 さて、けだるいといえば目覚めだ。けだるい女性は血圧が低いことになっている。したがって、目覚めも悪いことになっている。1時間かかって起き上がり、朝食を摂ろうとするが、いつもトーストだ。トースターの調整も怠り、いつもこげ気味。乱雑な冷蔵庫でようやく見つけたヨーグルトは賞味期限切れだ。100円均一で買ったバターナイフを使い、マーガリンを適当に塗って口に入れて、ようやく目がしっかり開いてくる。

 そこで「ハァ」と溜息をつく。その溜息は「おきたて臭」でちょっと臭い。これでは「美人のもと」がどんどん消えていってしまう。転んで泣いているのと大差ないのだ。

 低血圧のつらさを知らずに、あれこれ書くんじゃない。そう言われそうだが、心がけしだいでは、もっといい目覚めを手に入れることも可能である。少なくともヨーグルトは賞味期限切れにはしない。

 だれでも、朝はもっと寝ていたい。あと5分でいいから。そう思いながらも、目を開けよう。勢いよく開けよう。パッと目を開ける感じだ。目から起きるのだ。ウーンと言いながらカラダをくねらせて起きるのではない。何より先に目を開けるのだ。王子様にキスをされて、目覚めた白雪姫を目指すのだ。昔から美しいお姫様は目から起きることになっている。誰かにお姫様抱っこをねだる前にお姫様起きを身につけよう。

 目を開けた後、「ねむーい」といいながら、クネクネする姿はかわいいものだ。目を開ける前にクネクネする姿はがっかりするものだ。とりあえず、目だけ起きる。美人の朝はさわやかでなければならない。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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