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日本は南米の壁を越えられるか?
W杯決勝トーナメントの戦いかたと見どころ

相沢光一 [スポーツライター]
【第109回】 2010年6月29日
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 決勝トーナメントへ進出した日本代表のチャレンジが、いよいよ始まる。

 最初の壁として立ち塞がるのが南米パラグアイだ。FIFAランキングは日本の45位に対してパラグアイは31位。図式としては格上挑戦ということになる。

 だが、グループリーグで日本は19位のカメルーンに勝ち、36位のデンマークにも勝った。FIFAランキングはひとつの目安に過ぎず、ランクひと桁の強豪国以外との対戦なら、どちらが勝ってもおかしくない。格上といっても少しも怖れることはないのだ。

 ちなみに日本は過去、パラグアイとは6回戦っており、1勝2敗3分。直近の試合は2年前、08年5月のキリンカップで0-0の引き分けに終わっている。力関係はほぼ対等といえるだろう。

 パラグアイは基本的に守備を固め、相手の隙をうかがってゴールを狙うという戦い方をする。大会直前にモデルチェンジした日本と同じタイプだ。日本を格下と見て主導権をとる戦いを見せたグループリーグの3カ国とは異なる。日本としては同じタイプである分の難しさがあるかもしれない。

 試合は双方が守りを固め、決定的な形がなかなか作れないという状態がしばらく続きそうだ。ボクシングでいえば、ジャブの応酬である。

デンマーク戦の2発のFKが
パラグアイ戦にも影響を及ぼす

 ただ、日本には若干のアドバンテージがある。日本はグループリーグ突破がかかったデンマーク戦で本田と遠藤がフリーキックを見事に決めた。そのシーンはパラグアイのマルティーノ監督はもとより選手の目にも焼きついているはずで、ペナルティエリア近くでは極力ファールをしないように、という申し合わせがあるだろう。

 となると今大会絶好調で動きにキレがある松井、大久保が思い切った仕掛けに出られる。ここから何度か決定機が生まれるのではないか。その点でも、あの2本のフリーキックは大きな意味を持つし、いい流れが日本にある。

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相沢光一 [スポーツライター]

1956年埼玉県生まれ。野球、サッカーはもとより、マスコミに取り上げられる機会が少ないスポーツも地道に取材。そのためオリンピックイヤーは忙しくなる。著書にはアメリカンフットボールのチーム作りを描いた『勝利者』などがある。高校スポーツの競技別・県別ランキングをデータベース化したホームページも運営。 「高校スポーツウルトラランキング」


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