行列は70人、1年待ち!
なぜ、『1日36万円のかばん持ち』を出版?

記者 なるほど。小山さんは、今回、どんな気持ちで『1日36万円のかばん持ち』を出版されたのですか?

小山 1989年の社長就任以来、数多くの書籍を出してきましたが、これほど「現場感」あふれる本は初めてかもしれない

記者 なぜ、そんな本が書けたのですか?

小山 それは、扱っている内容が「現場そのもの」だからです。
 経営の要諦は3つ――1.現場、2.環境整備(朝一番の掃除)、3.経営計画書だと、口酸っぱく600社超の社長に言ってきました。ただ、言うは易く、行うは難しい。

 私のセミナーにも「実践経営塾」など多くの講義スタイルの研修項目がありますが、「現役社長」が、「600社超を見た現役社長」から、24時間×3日間、朝から晩まで、時にはトイレにも一緒に行きながら、ともに学ぶプログラムは「1日36万円のかばん持ち」以外ありません

記者 そうなんですか! それは人気になるのも当然ですね。でも、値段が高い! 高すぎる! 

小山 普通に考えるとそうですよね。私も当初、なぜこんなに行列ができるかさっぱりわからなかったんです。現在も、超高額にもかかわらず、キャンセル待ちが続いています。

記者 この株価が乱高下している時代に、信じられませんね。どのくらい列をなしているのですか?

小山 70人です。

記者 ええ!!?? 「7人」ではなく「70人」!!

小山 はい。ですから、「1年待ち」なのです。

記者 ということは、今すぐ申し込んでも、今年中にはできないということ!?(驚)

小山 そうです。だから、空いたところからどんどん埋まっていく。本書「はじめに」で登場する、株式会社ザメディアジョンの山近社長が歴代最多記録保持者で、累計10回の「かばん持ち」をしたことがあります。
 現在は、3日間で108万円(税込)コースだけですが、2004年に始めた当初は超高額の「1ヵ月コース」(2代目社長候補限定)や、5日コース(税込180万円)などもありました。

記者 ええ?? では、最低でも、108万円×10回で1000万円以上、「かばん持ち」だけに投資している社長がいるということですか?

小山 そのとおり。「高すぎる」と大クレームがくるかと思いきや、「かばん持ち」を体験した社長たちから聞こえてくるのは……「学んだ価値からしたら高くない。いや安いくらいだ」「投資はすでに回収できた」「またやるつもり、いや絶対やる」という声ばかり。不思議ですよね……。

記者平成の“怪現象”と言えますね。「週刊SPA」などの週刊誌にもぜひ取り上げていただきたいですね。目に見えない価値を私も体感したいです。

小山 みんながみんな体験できないプログラムなので、今回、担当編集者にも早朝から「かばん持ち」を体験してもらい、一冊の本にしました。それが、『1日36万円のかばん持ち』です。

記者 編集者も「かばん持ち」をするとは! 気合入った本ですねー。『1日36万円のかばん持ち』の冒頭には、“脱走社長2人の独白”という項目がありますが、さぞかしつらかったのでしょうね。先ほど書籍を拝見しましたが、カバーの用紙が「皮(レザー)」のようで、「かばん持ち」というイメージがよく出ていますね。

小山 そうですね。装丁の石間淳(いしま・きよし)さんがうまくやってくださいました。

記者 この「レザー」感覚が、「かばん持ち」現場の体感を呼び覚ます気もいたします。次回は、サブタイトル「三流が一流に変わる40の心得」について、掘り下げていければと思っています。

小山 わかりました。