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新体制人事に内部から不満
暗雲漂う新生銀行の船出

週刊ダイヤモンド編集部
2010年7月1日
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 あおぞら銀行との経営統合交渉が破談、単独での経営再建の道を選択した新生銀行だが、今度は銀行内部から不満が噴出し、厳しい船出を強いられている。

 新生銀では、2010年3月期決算が大幅赤字となった責任を取って八城政基社長兼会長が退任。旧第一勧業銀行を経て、いすゞ自動車の取締役だった当麻茂樹氏が社長に就任し、6月から新体制で経営再建に臨むことにしていた。

 ところが当麻氏が、自らの手足となるコーポレート部門や財務部門などの部門トップを外部から招聘してしまう。しかも、多くの行員たちが首を傾げる人選だったことから波紋を広げているのだ。

 たとえばコーポレート部門は、当麻氏の大学時代の友人で、新生銀の前身、旧日本長期信用銀行の出身者。退職後、破綻した布団卸会社の受け皿会社の社長に就いたが、それも破綻したことから「(長銀破綻の)戦犯で、経営能力も乏しい人」と行内評価は厳しい。

 財務部門も旧第一勧銀時代の後輩、商品部門もあおぞら銀で専務を務めた経歴の持ち主だが、関係者によれば、「(株主のサーベラスに)切られた人物」だと評価はさんざんだ。

 どうしてこんな人選になったのか。内情に明るくない当麻氏が、知り合いに頼ったという事情もある。ただ見逃せないのは、新生銀の元社長で、現在は同行の筆頭株主、J・クリストファー・フラワーズ氏の下で働いているティエリー・ポルテ氏が「実質的に選んだ」と複数の関係者が明かすことだ。

 というのも当麻氏は、今回、信頼を置いているコンサルタントに人選を依頼。この人物が大学時代の友人だったポルテ氏の意見を聞いて紹介したというのだ。

 ポルテ氏は業績の悪化で新生銀社長をクビになった人物。しかも、金融庁がガバナンスの点で問題視しているフラワーズ氏の影響を受けているとあっては、「人心一新にはほど遠い」と行員が嘆くのも無理はない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 田島靖久)

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