「戦略的睡眠」における昼寝の効果

 また、『脳が認める勉強法』の中には「昼寝」についても驚きの研究結果が。カリフォルニア大学サンディエゴ校のサラ・メドニック氏が10年にわたって実験を行った結果を参考にすると、午前中に勉強し、夕方にテストを受ける場合、1時間の昼寝を挟んだ人のほうが、テストの成績が30%前後高かったそうだ。メドニック氏曰く「いくつかの実験では、1時間か1時間半の昼寝をすると、8時間睡眠で得られる学習の強化に近い効果が表われています」とのこと。

 試験の内容によって睡眠時間を効果的にコントロールし、できれば、昼寝を挟む。これからは「明日はテストだから徹夜して試験勉強だ!」などという勉強法から、「明日は数学のテストだから、いつもより遅くまで頑張ろう」「明日はTOEICの試験だから、普段と同じ時間に寝て、朝早目に起きて勉強しよう」などという勉強法が主流になりそうだ。