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美人のもと

車庫入れ

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第69回】 2010年7月5日
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 きれいに車庫入れされた駐車場は見ていて美しい。様々な色や形のクルマが整然と並んでいる。

 日本では後ろから入れることが多いので車の頭が揃っていてさらに美しい。そして出やすい。狭い駐車場もトラブルは少ない。

 この気持ちを家でも持っていたい。

 何かといえば靴。車庫入れの気分で整理したい。脱いだ靴をきちんと収納したり、並べたりして、玄関をきれいにしていたいものだ。もちろん美人の家は玄関がきれいに整理されている。

 どの靴がどこにあるのかがすぐわかる。朝慌てて探すことはない。きれいに並んでいるので傷や汚れがすぐ発見でき、片付ける前にメインテナンスされていて、履こうと思ったら汚れていたということが少ない。

 棚や下駄箱などに収納せず玄関で並べる場合もきちんと頭は扉に向かっている。脱いだままにしない。日本の駐車場方式だ。

 出発前にストレスをためることがなく、気持ちよく玄関を出られる。出発するときの表情はその後何時間もの表情の基礎になる。だからこそ、そこは美しくありたい。

 これは家に限ったことではない。靴を脱いで入る飲食店でもきちんと日本の駐車場方式に並べたり、棚にきれいに置いたり、ちょっとした美意識をもって揃える。他人のものも気になったら直す。店を出る時、気持ちよく出たいものだ。

 もちろん店の雰囲気やサービスも影響するが、自分の行動ひとつでずいぶんと気分、表情はつくれるのだ。

 脱ぎっぱなしの靴がいくつも並んでいる家では「美人のもと」は減っていく。ひっくり返った靴がいくつもある家、夏なのに玄関でブーツが折れたネギのように首を傾げている家、汚れたままの靴が重なっている家、なぜか傘の先が刺さっている靴がある家、実際そういう家には美人は少ない。

 飲食店などで棚に乱暴に置く人、出る時に靴を投げるように置いて履く人、何かと履物で音を立てる人にはやはり美人は少ない。

 きれいな車庫入れの気持を持つだけで、「美人のもと」は増えていくのではないだろうか。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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