「12冊サイクル」で考えると、読書効率が高まる◎あなたの積ん読も、これで解消!!
『遅読家のための読書術』(印南敦史・著)

そして、レビューを振り返るときには、こんな視点を取り入れてみてください。

・ 自分はどんな本に刺激を受けやすいのか?
・ 自分はどのような考え方を好むのか?
・ 自分はこれからどんな本を読みたいのか?

こうして自分の読書傾向を見極めると、「次に読むべき本」の方向性も見えてきますし、自分の考え方などを再確認できるというメリットもあります。
なにより、この作業そのものが純粋に楽しいので、結果的に読書習慣が持続しやすくなります。

「ベストな1冊」を選び、
直近の読書体験を評価

そして最後にやっていただきたいのが、その12冊の中から「ベスト」だといえる1冊を選ぶこと。つまりその1冊が、自分の直近の読書の中で「もっともすばらしかった1冊」ということになります。1年の終わりには、さらにそこから「ベスト・オブ・ベスト」の1冊を選びましょう。

「12冊サイクル」で考えると、読書効率が高まる
イラスト:後藤グミ

読書を習慣化するうえで重要なのは、自分が本を読んで味わった感動を忘れないようにすることです。

自分が気に入った本を定期的に棚卸しする作業を、読書習慣の中に組み込んでしまいましょう。

「いや~、この本はよかったな」と何度も振り返るうちに、自分の読書遍歴そのものが1つのストーリーに仕上がっていく貴重な体験ができます。

(第16回に続く 3/15公開予定)