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カイゼン!思考力

それってちょっと違うのでは
――用語の意味のすり替え

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第5回】 2010年7月9日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、用語の意味のすり替えを取り上げる。

――問題です

 以下のAの論理展開のおかしな点は何でしょうか

A:雑誌記者
B:その友人

A「僕は、何人たりとも、他人の自由を侵してはならないと思うんだよね。君もそう思わないか?」

B「まあ、それはそうだろうね」

A「今でこそ我々は自由に言論したりすることができるわけだが、昔は、すぐに身柄を拘束されることもあったわけだ。たとえば、治安維持法があった時代には、軍部に不利な発言をしただけで、逮捕されることもあった」

B「うん」

A「我々は、先人が時には血を流しながら獲得してきた、そうした自由の価値を改めて噛みしめるべきだと思う」

B「それは同感だ」

A「ところで、最近、プライバシー報道に関する規制が強くなりつつあるんだ」

B「ああ、そうだな。雑誌としては大変だろう」

A「最初に言ったように、何人たりとも、他人の自由を侵してはならない。これは同意してくれたよね。ならば、プライバシー報道の規制は、そうした自由を侵害するものだと僕は思うが、君はどう考える?」

B「・・・ (何か違う気がするなあ)」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


カイゼン!思考力

ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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