25日の日本株市場は、日経平均で16000円を挟んでのこう着感の強い相場展開が続き
そうである。24日の米国市場は欧州の金融関連株が売られたことや、1月新築住宅販売
件数が予想を下振れたことも嫌気され、NYダウは一時265ドル安となる場面もみられ
た。
しかし、エネルギー情報局(EIA)が発表した週間在庫統計でガソリン在庫の減少が
報じられると原油相場が反発。これを受けて、株式相場も引けにかけて上昇に転じてい
る。シカゴ日経225先物清算値は大阪比80円高の15940円となり、買いが先行する格好か
ら始まろう。
米国市場は引け際に切り返しをみせており、大阪225先物のナイトセッションとの比
較では、290円高となる。そのため、ショートカバーが入りやすいと考えられる。ま
た、国際通貨基金(IMF)は、G20、主要20カ国の財務相・中央銀行総裁会議が中国で開
かれるのを前に報告をまとめ、G20各国に対して新たな協調策を打ち出すよう求めたと
報じられている。世界の金融安定化への期待なども高まりやすく、売り込みづらい状況
でもある。
もっとも、大きなトレンドは出難く、日経平均は16000円を挟んでのもち合いとなる
ようだと、物色は個人主体による中小型株に。新興企業の10-12月期の経常利益は前年
同期比12%増えたとの報道もあり、マザーズやJASDAQ銘柄に向かわせよう。また、自民
党の財務金融部会などは24日、ビットコインなど仮想通貨を規制する関連法改正案を了
承した。引き続き、「ビットコイン」「ブロックチェーン」「フィンテック」といった
キーワードに関心が集まりそうだ。その他、ドローン、EV向け電池なども注目される。