経営 × 採用

「ユニクロにはできなかったことを」を掲げたジーユーの改革
ジーユー代表取締役社長 柚木 治氏

多田洋祐 [ビズリーチ取締役・キャリアカンパニー長]
【第3回】 2016年3月4日
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「手をあげた人間にはチャンスが来る」。求められる人材は?

多田 事業戦略を大幅に切り替えるなど、新しいチャレンジをやり続けるのは苦労する面も多いかと思いますが、いかがですか。

柚木 私自身、元々アパレルの専門家ではありませんので、具体的な施策は社員が主導で行っています。私はただ、世の中をあっと言わせることを実現するために会社を先導するだけ。ジーユーというブランドが、世の中にインパクトを与え続けるには、社員が自ら動かないといけない。だから「何をやっても良いんだ」とみんなが思えるよう、自分がまず先頭を切って走っている感覚はあります。

多田 柚木さんにしても、たとえ失敗してもすぐに次のバトンが回ってくるというのは御社の風土ですか。

柚木 手をあげた人間には何回でもチャンスを与える風土はありますね。むしろ「早く失敗しろ」と伝えています。

多田 そうした機会と自由さのある風土の中で、活躍できている人材はどのような人が多いですか。

柚木 経営者思考を持っている社員はうまくキャリアを築けていると思います。何か1つプロフェッショナルなスキルを持っていることに加えて、一歩先を見て、物事を考えられるかどうかが大切です。一方で、新卒か中途かといったことはあまり意識していません。アパレル業界の経験も関係ありません。

 今のアパレル業界は変化が極めて早く、ゲームルールも変われば、競合もすぐに変わってしまいます。私自身、商社にいた頃に「もっとスピード感のある会社で働きたい」と転職してきましたが、自分が一番スピードについていけていませんでした。それくらいに社内の変革スピードは早いのです。

 そして現在、会社の成長はさらに加速し、次々と新しいポジションとチャンスが生まれています。この大きな伸びしろを秘めた会社にワクワクできるような方であれば、きっと活躍できるはずです。これは決して当社だけではなく世界的な流れでもあると思うのです。

 その中でジーユーであれば、風通しの良さを味方につけてスピード感を持って挑戦し続けてくれる人材が必要です。

多田 業界に関係なくスピード感を持って変化を楽しめる人材が必要とされる時代ですね。御社ではそのような人材が活躍できる風土があるからこそ、今では「ガウチョパンツ」を筆頭にファッショントレンドも作り出すブランドになっているのですね。

柚木 2015年は「ガウチョパンツ」が約300万本と大ヒットし、若い人だけでなく、幅広いお客様からご愛顧いただけるようになりました。

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企業における「採用」を考える

多田洋祐 [ビズリーチ取締役・キャリアカンパニー長]

トップヘッドハンターとして活躍後、人事部長として株式会社ビズリーチ入社し、入社時に従業員30人だった組織を4年で500人に拡大させる。現在はキャリア事業のトップとして事業全体を統括し、「ダイレクト・リクルーティング」の日本での本格的な普及に努める。

 


経営新戦略3.0

これまで数々の企業と対話を重ねてきた採用コンサルのプロが企業に横たわる経営課題をトップに直撃、その解決策について議論する。

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