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3月7日 13時10分
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中国株 全人代の政策発表を受けて堅調な展開か 経済指標や決算発表に注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の中国株式市場
―中国株大幅高 追加緩和や、産業意見書、両会への期待などで地合いが改善―

<先週の概況>

先週の中国株式市場は大幅に上昇しました。上海総合指数は3.9%高と大幅に反発しました。一方、ハンセン指数も週間で4.2%高と大幅に続伸しました。
先週の上海総合指数は、新規融資残高の急減観測などから売りが先行したものの、中国人民銀行による追加金融緩和や政府による複数の産業に対する過剰生産能力解消の意見書などが好感されたほか、両会(全国政治協商会議と全国人民代表大会)への期待もあり、結局4日続伸して節目の2,800ポイントを回復して取引を終えました。

中国株式市場バリュエーション

業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

チャイナリソービアー(華潤ヒ酒・00291)は英SABミラーとの合弁会社である華潤雪華ビールを完全子会社にすると発表したことが好感され、週間で22%近く買われました。また、原油価格が大幅に上昇したことからシェンホアエネルギー (神華能源・01088)をはじめ、ペトロチャイナ(中国石油天然気・00857)やシノック(中国海洋石油・00883)なども大幅に値上がりしています。さらに、中国人民銀行による預金準備率の引き下げに加え、民間シンクタンクが発表した2月の中国の主要100都市の平均新築住宅価格が比較的大きな伸びを示したことも好感され、ニューワールドデベ (新世界発展・00017)が11%超上昇したほか、ハンルンプロパティー (恒隆不動産・00101)も週間で10%近く値上がりしています。

<下落>

ハンセン指数の構成銘柄のうち、下落したのは4社に留まりました。なかでも、リスクオフムードが後退していることもあり、ディフェンシブ銘柄とされる鉄道のエムティーアール (MTR・00066)が週間で2%超下落しました。また、小売のモンニュウデイリー (蒙牛乳業・02319)は外資系のアナリストが目標価格を引き下げたことから週間で3%以上値下がりしています。さらに、レノボグループ (聯想集団・00992)は米IBMが保有株を売却すると伝わったことが嫌気され、週間で1%余り下落しました。

先週発表された主な経済指標

3月1日 中国製造業PMI 2月 49.0 市場予想 49.4 前月 49.4

2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.0と前月から悪化したほか、市場予想(49.4)に届きませんでした。内訳をみると、新規受注(49.5→48.6)や生産(51.4→50.2)、輸入価格(46.4→45.8)がそれぞれ悪化した一方、海外受注(46.9→47.4)が僅かな改善をみせました。

3月1日 財新(Caixin)中国製造業PMI 2月 48.0 市場予想 48.4 前月 48.4

2月の財新(Caixin)中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は48.0となり、前月の48.4及び市場予想の48.4を下回って悪化となりました。

今後発表される主な経済指標

3月8日 中国貿易収支 2月 市場予想 +507.5億ドル、前回 +632.9 億ドル
輸出 2月 市場予想 -15%、前回 -11.2%
輸入 2月 市場予想 -10.2%、前回 -18.8%

2月の中国の輸出は前年比15%の減少と、輸入は前年比10.2%減と予想されています。こうしたなか2月の貿易収支は前月から黒字額が減少し、507.5億ドルの黒字となりそうです。

3月10日 生産者物価(PPI、前年比) 2月 市場予想 -4.9%、前回 -5.3%

2月の原油価格が下げ渋ると小幅に持ち直したこともあり、2月のPPI は前年比-4.9%と減少幅が縮小すると見込まれています。

3月10日 消費者物価指数(CPI、前年比) 2月 市場予想 +1.8%、前回 +1.8%

春節で一部食料関連価格が上昇したことを受けて、2月のCPIは前年比+1.8%の増加と前月から横ばいと予想されています。

3月12日 固定資産投資(前年比) 1-2月 市場予想 +9.4%、前回 +10.0%

固定資産投資額は、農村部を除いた都市部の建築工事や設備工事費を集計したものです。不動産や鉄道関連の固定資産投資額の減少傾向が継続する限り、製造業、建設業などの固定資産投資がほぼ横ばいとしても全体の固定資産投資額は伸び悩む可能性が高いと思われます。1-2月の固定資産投資額は前年比9.4%増と見込まれています。

3月12日 鉱工業生産(前年比) 2月 市場予想 +5.6%、前回 +6.1%

2月の中国製造業PMIや内訳の生産指数が前月から悪化したことから、2月の鉱工業生産は前年比5.6%増と伸び率が前回から縮小すると見込まれています。

マーケットビュー
―中国株 全人代の政策発表を受けて堅調な展開か 経済指標や決算発表に注目―

先週の上海総合指数は週間で4%近い反発となりました。2月の新規融資残高が前月から急減するとの観測に加え、元安での資金流出懸念や創業板指数の大幅安なども嫌気され、週明けの上海総合指数は大幅に下落し節目の2,700ポイントを割り込みました。しかし、3月1日は中国の2月の製造業PMIと財新製造業PMIが共に市場予想を下振れたことが嫌気されたものの、中国人民銀銀行が預金準備率を0.5%引き下げたことが支援材料となり下げ渋ると反発しました。また、大手証券会社の信用取引に対する融資基準が緩和されたことに加え、向こう3年間の新規炭鉱建設計画の停止や、政府機関がセメント、造船、ガラス、アルミニウム業界などの過剰生産能力解消に関する意見書を作成していると報道されたことで、過剰生産設備の解消や供給側の構造改革への期待が高まり、2日の上海総合指数は大幅に続伸し、一気に節目の2,800ポイントを回復しました。週後半は利益確定の売りに押され上値が伸び悩んだものの、「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)の開催に伴う政策期待から買いがやや優勢となり、結局上海総合指数は4日続伸で取引を終えています。

先週のハンセン指数は週間で4%余りの上昇となりました。週明けのハンセン指数は売りが先行したものの、米国株の上昇や原油価格の持ち直しなどに加え、中国本土市場の堅調も好感され、3月1日と2日に大きく上昇すると節目の2万ポイントを回復しました。3日は2月の財新中国非製造業PMIが前月から悪化したことを受けて小幅に反落し再び2万ポイントを割り込みましたが、5日からの中国全国人民代表大会への政策期待もあり週末に大きく上昇するとハンセン指数は2万ポイントを回復して取引を終えています。

今週の上海総合指数とハンセン指数はともに堅調な推移が続きそうです。先週末から開催されている中国全国人民代表大会での「減税などによる財政赤字の拡大」や「設備過剰の解消」、「供給サイド改革の推進」などといった政策発表が相場にプラスに働きそうです。こうしたなか先週に大きく上昇した上海総合指数とハンセン指数が利益確定売りをこなしてどこまで上値を伸ばせるのかがポイントとなりそうです。

今週は貿易統計をはじめ、物価指数や鉱工業生産、固定資産投資など中国での主要経済指標の発表に加え、香港市場でキャセイパシフィック (キャセイ航空・00293)やチャイナモバイル (中国移動・00941)、エムティーアール (MTR・00066)などの決算発表が予定されており注目されます。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川

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