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就職できない若者の「トンデモ言動」

今年の就活は短期決戦化で内定辞退が増加する!?

櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]
【第51回】 2016年3月9日
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6月の面接解禁まであと3ヵ月を切った。短期決戦は功を奏すか

 3月1日0時。2017年卒学生に向けた企業説明会の解禁とともに、マイナビ、リクナビ、キャリタス就活などといった就職サイトのサーバーがダウンするなど、サイトにつながりづらくなる現象が起きました。例年通りではありますが、アクセス困難になることを見越して日付変更時よりも朝方を狙って登録する方が現実的、などといったやりとりも学生の間では事前に交わされていたようです。

 2017卒の就活・採用活動は、再び大きなスケジュール変更を伴うことで、その行方が心配されています。果たして、どのように進んでいくと予想できるでしょうか。

「先輩のアドバイスが活かせない」
スケジュール変更への学生の嘆き

 2016年卒の場合も、その前年(2015年卒)と比較して大きかったのは、採用スケジュールの変更です。2015年卒では4月スタートだった選考活動が8月に後ろ倒しになったことで、中小企業などは早めの内定を出していたにもかかわらず、経団連加盟企業をはじめとした大手企業の選考結果待ちにより、内定保留をする学生も多く見られました。

 一部の企業ではありますが、他選考を全て断ることを前提とした内定出しや選考開始日に懇親会を合わせるなどをする「オワハラ(就活終われハラスメント)」が行われ、メディアで注目されました。

 一方、学生側も前例のないスケジュールで、先輩のアドバイスを聞いても不安が残るまま就活をする状況になりました。マイナビの行った学生内定率調査によると、8月末時点でも全体の半分の学生が就職活動を続けるなど決めきれない学生が目立ったのも特徴です。これにより、内定式が延期されたり、入社目標数に達しなかった企業もあり、多くの採用担当者が焦りを隠せない事態に追い込まれました。

 では2017年卒は、前年と比べてどうでしょうか。やはり大きいのがスケジュールの変更です。前年は8月スタートだった選考活動は6月へ前倒しになり、企業・学生ともに選考までの準備期間が短くなりました。私が指導している学生からも「企業研究をする時間がない」や「そもそも業界についてもよく分かっていない。知らない中からは選びようがない」といった声があがっています。昨年とスケジュールが異なることから、先輩のアドバイスを聞いても不安は残るでしょう。

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櫻井樹吏 [キャリアコンサルタント]

1980年生まれ。大手通信会社の人事部、総合人材サービス会社の若者専門コンサルタントを経て独立。
2010年から500名を超える若者を支援し、年間のカウンセリング数は1200回を超える。 独立後は若年者、主婦の再就職、雇用支援機構や公共事業の講師・コンサルタントを中心に活動中。ホームページ:http://www.sakuraichirin.tokyo


就職できない若者の「トンデモ言動」

一部の若者が大量の内定をもらう一方で、ある一定数の若者は1社も内定をもらえない――。そんな現実が今の就職市場にあります。そんな就職難の実態を景況感のせいにしてしまいがちですが、実は内定をもらえない若者には特徴があります。それは、彼らが「トンデモない言動」をすることです。この連載では、3年間で450人ほどの就職できない若者を支援してきたキャリアコンサルタントの櫻井樹吏さんが、彼らのトンデモ言動の中身と、そんな彼らがどう就職していったのかをお伝えします。

「就職できない若者の「トンデモ言動」」

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