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カイゼン!思考力

99.9%は絶対?――偽陽性の罠

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第6回】 2010年7月16日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、偽陽性の罠を取り上げる。

――問題です

 以下のA氏の考え方の問題点は何でしょうか

 A氏は、ある感染症のウイルスに感染しているのではないかと思い、検査を受けてみることにしました。この感染症は、一度ウイルスに感染すれば、時期の差こそあれ、ほぼ間違いなく発病します。しかも、治癒の方法はなく、あとは緩やかな死を迎えるだけという、大変恐ろしいものです。今の日本では、5万人に1人がウイルスのキャリアと予測されています。

 検査の現在の精度は99.9%。つまり、99.9%の精度でキャリアかそうでないかを見分けることが可能という非常に高精度のものです。

 そして、後日、A氏にもたらされた結果は「陽性」でした。

 「これで俺の人生もお終いだ。この病気にかかったら、もはや逃れる術はない」

注)上記の感染症および検査方法は架空のものです

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


カイゼン!思考力

ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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