元マネージャーが明かす 天才・横山やすしの素顔とダウンタウンの悔し涙ごきげんで生きる48の方法 大谷由里子著/イラスト・上大岡トメ 定価:1,404円(税込)

 年齢を経てますます大切なのは、毎日を機嫌よく過ごす力「ごきげん力」ではないでしょうか。

 人生いいこともあれば、悪いこともある。馬が合う人もいれば、合わない人もいる。でも、どんなときでも「ごきげん力」さえあれば、大丈夫。

 元吉本興業の名物マネージャーで、現在、「笑い」や「元気」などをテーマに年間300回ものセミナー・講演を行う大谷由里子(52歳)さんがお送りする「ごきげんに生きるための方法」。大人気イラストレーターの上大岡トメさんのコラボ4コマも同時掲載し、好評を博していましたが、今回が最終回となりました。

 これまでの連載をまとめた『ごきげんで生きる48の方法』が、現在好評発売中です!

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 新年を迎えたと思ったら、はやもう3月。

 月日がたつのは早い。

 この連載を始めたのは昨年の2月で、もう1年以上がたつ。残念なことに、今回が最終回。

 最終回、古巣の吉本興業と横山やすしさんのことについて書きたい。

 早いもので、横山やすしさんが亡くなって今年でちょうど20年になる。

 1984年の春、わたしは創業以来3人目の女性マネージャーとして、吉本興業に入社した。

 新卒で担当したのが、なんと横山やすしさん。

 押しも押されもせぬ大御所芸人、芸能界やテレビ局の偉い人からも恐れられていた人物だ。

 大声で怒鳴りつけられる、朝も夜中も関係なく電話で起こされるなんて当たり前。とくに相方の西川きよしさんが参院選に立候補したときは、横山さんが荒れて荒れて、大変だった。

 番組に泥酔状態でやってくる。

 わたしが何を言っても「じゃかましい」と怒鳴る。