あなたの会社はどれ?
2つの軸で決まる企業の4タイプ

“上司に刺さるセリフ”は会社のタイプで大きく違う新規事業などへの考え方は、企業のタイプによって全く異なる

 私はこれまで数多くの企業で、新規の取り組みに関する意思決定の場に臨席してきた。その経験から、外部環境と自分たちとの関係の捉え方は、企業によって「天動説」と「地動説」ほどに違うことを実感している。

 たとえば「天動説」の企業は、自分たちこそを中心に世界が回っていると本気で思い込んでいる。つまり彼らは、変化には対応するものではなく(もちろん対応することにはするのだが)、自分たちから働きかけて変化を作り出すことが重要だと考えているのだ。

 一方「地動説」の企業は、そんなことは考えない。彼らにとって、世界は自分たちのコントロールできないことで溢れている。だからこそ、外部の環境や状況の変化に敏感になり、取り残されないように、しっかりと対応することが何より重要だと考えている。

 これは、「天動説」のほうが良いとか、「地動説」が間違っているとかいう議論ではない。「リーダー」「ニッチャー」「フォロワー」などの分類とも似ているが、やはり違う。企業がどのような行動や行為に価値を感じるのか、というビジネスに対する基本姿勢や企業の文化に関する話である。

 さらに、もう一つ重要な考え方の違いがある。それは、「過程重視」と「結果重視」の軸だ。この軸を掛け合わせると下記の図のような4つのタイプに分けられる。

“上司に刺さるセリフ”は会社のタイプで大きく違う

 最近では株主からのプレッシャーも高くなり、「ほとんどが結果重視だろう」と思われるかもしれないが、そうでもない。実は「過程重視」という企業も多いのだ。