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吉田恒のデータが語る為替の法則

そろそろ副作用が効いてくる頃!?
「バフェットの予言」的中で米ドル暴落か?

吉田 恒
【第52回】 2009年11月5日
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 豪州が2ヵ月連続で利上げを行うなど、「100年に一度の危機」をしのぐべく実施されてきた、緊急避難的な金融緩和措置の解除を急ぐ動きが目立ち始めました。

 「投資の神様」とされるW.バフェット氏が、少し前に、異常な金融緩和策を受けて、インフレ・リスクが高まってきていることを警告していましたが、各国政府は、出口戦略に踏み出し始めた模様です。(「投資の神様・バフェットの米ドル暴落論と上海株急落をめぐる中国当局の裏事情」参照) 

 これについて、今はインフレ・リスクの回避に成功できるか否かが試されている状況と言えるのではないでしょうか?

「神様」が8月に警告した
インフレ・リスクとは?

・「金融システム救済のために投じられた巨額資金がドルを脅かす」
・「大量の金融特効薬が引き続き投与されており、遠からず副作用が出てくるだろう」

 「投資の神様」W.バフェット氏が、NYタイムズ紙への寄稿文の中で、このような見方を示したのは8月中旬のことでした。

 この中で、「神様」が予言した現象は、「米ドルが脅かされる」、「副作用が出てくる」といったことでした。

ドル実効相場と財政収支(クリック拡大)

 

 これを前後の文脈から考えると、「異常な金融緩和策を受けたインフレ・リスク」が現実になってくる可能性を示していると言えるでしょう。

 つまり、最近にかけて目立ち始めた各国政府による「出口戦略」の模索は、神様の「予言」が現実化することを回避するための動きと見ることも可能でしょう。

 果たして、神様の予言は当たるのでしょうか? それとも、各国政府が、予言からの逃げ切りに成功できるのでしょうか?

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吉田 恒 

立教大学文学部卒業後、自由経済社(現・T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。同社代表取締役社長、T&Cホールディングス取締役歴任。緻密なデータ分析に基づき、2007年8月のサブプライムショックによる急激な円高など、何度も大相場を的中させている。2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケット エディターズ」の日本代表に就任。


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