田村 男性は女性と異なり、正しい知識を得る機会が少ないですよね。御社とはこの4月から一緒に『スマートエイジング』サイトを立ち上げて、40代男性のエイジングケアへの認知を広げていくことになっていますが、気づきはどうすると得られるでしょうか?

内山 40代男性が初めて化粧品を使うきっかけは、乾燥やカミソリ負けなどのトラブルであることが多いんです。ただ、大事なのはそうなる前に気づくこと。ですから、毎日鏡を見る習慣を持ってはいかがでしょうか。ケアも続けると自信につながり、満足感も得られます。そのためにも継続していただきたいですね。

40代男性の細かな悩みに答えた
スキンケア、スタイリング、ニオイケア商品

男性用化粧品市場はこの10年で拡大。特に40代をメインとしたミドル世代の売上が伸びている

田村 ここ数年、40代男性向けのエイジングケア商品がとても増えて、男性用化粧品市場が広がっているそうですね。ただ、ドラッグストアなどに行ってもたくさん商品があるなかで、自分に合うものを見つけるのは大変です。

内山 市場が拡大している最大の要因は、ミドル世代の人口のボリュームが大きいことです。一方で、使用率は増えていないという現実もあります。何を選ぶかは難しいですが、自分に最も適したものを選ぶことが大切です。40代は加齢を感じる時期ですので、自分の肌や髪、ニオイなど症状に応じたものを選ぶのがベストです。

田村 今、ルシードは「40歳からの」とパッケージに記載するなど、明確に商品のターゲットを打ち出していますが、この年代にスポット当てたのはなぜですか?

「40歳からの」とルシードの商品パッケージに記載することで、40代男性へのメッセージ性を強める

内山 私の部署のミッションは、ミドル市場を創造し、40代男性をハッピーにすることで、どうコミュニケーションを取るのがよいかとても考えました。40代は仕事で忙しいのでエイジングまで気が回りませんよね。そんななか「40歳」という言葉ならば響いて「自分はこれを使えばいい!」と思ってもらえると考えました。

田村 スキンケアなら、「乾燥・粉ふきに」「テカリを防ぐ」「カミソリ負け」「シミ予防」など症状や効果で選べるんですね。

内山 そうなんです。スキンケア商品の使用率は40代でまだ二十数%と低いため、知識がない方でもわかりやすいよう症状からお選びいただけるようにしています。最近は使用率が高まるなかで、知識のある方が増えてきて、化粧水の後にクリームでふたをする人も増えてきていますよ。