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はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

「脅迫まがいの訪問者」に人事部は騒然!
社外の過激労組に駆け込んで自滅した女性社員

――周到なシナリオを持たずに会社と争った木村氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第24回】 2010年7月26日
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 名前を名乗らず、人相も悪い人がいきなり会社にやって来たら、どうするか。
誰もがうろたえるだろう。

 連載24回目は、社内で起きた労働問題を解決するために、社外の労働組合の役員と思われる男が突然、現れたところから始まる物語である。社外の労組によるこのような干渉は、かつて警察に通報した会社があるほど、波紋を呼ぶものだ。

 しかし、筆者が取材をすると、その後、労使間で事態の解決に向けて大きな前進があった形跡はない。つまり、社外の労組やそこへ駆け込んだ社員(組合員)にとって、これは「空しい威嚇」に終わる可能性が高いのである。

 今回は、主に舞台となった会社の経営側の方々にお話をうかがった。あなたの職場にも、このような社員がいないだろうか?

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■今回の主人公――はい上がれない「負け組社員」

 木村良美(仮名・34歳)

 大手銀行系のファイナンス会社(社員数2500人ほど)の業務推進部で正社員として働く。5年近く前に中途採用試験を経て入社。上司の女性と仕事の進め方などを
めぐり、何度かぶつかる。次第に2人はこう着状態に陥っていく。
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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

名乗らない「招かれざる客」の正体は?
うろたえる人事マンと受付係の運命

 人事部の有賀和裕(39歳)の電話が鳴った。1ヵ月ほど前に課長補佐になったばかりだ。電話の主は、受付の坂元かおりからだった。その声はうわずっている。

 有賀は管理職としての威厳を示そうと、意識して冷静に対応した。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

「はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路」

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