ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

クジラ死骸上でガッツポーズ写真が炎上、関係者の神経を疑う

降旗 学 [ノンフィクションライター]
【第154回】 2016年3月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 バイオリニストの高嶋ちさ子氏が子どものゲーム機をバキバキに折ったことを東京新聞に寄稿したところ、ツイッターが炎上した。コラムが掲載された2月12日以来、高嶋氏はツイッターを更新していなかったが、今月17日に再開。公式サイトのLINEブログも始めた。ほとぼりは冷めたのである。

 こちらも、おそらくはほとぼりが冷めたと判断したのだろう。昨夏、ハーケンクロイツ旗を掲げたデモ集団を「ナチスの崇拝者=安倍総理の支持者」とツイートしちゃった朝日新聞元特別顧問の冨永格氏だ。いかにも朝日の記者らしい投稿だったが、彼の8月2日の投稿は当然のように炎上した。

 事態を重く見た朝日新聞も、冨永氏のツイートは『報道姿勢に疑念を抱かせるもの』だったとしてお詫びを掲載した。

〈冨永記者はツイッターにナチスの旗などを掲げてデモをする人たちの写真を載せ、英語で「東京であった日本の国家主義者のデモ。彼らは安倍首相と保守的な政権を支持している」と投稿し、フランス語でもほぼ同様の内容の投稿をしました。

 冨永記者は投稿について、事実関係の裏付けをしておらず、写真も撮影者の許可をとらずに転載していました。

 本社の記者ツイッターは記者個人の責任で発信していますが、このような事態を招いたことについて、みなさまにおわびいたします。記者に対する研修の強化などを通じ、ソーシャルメディアの適切な利用を進めます〉(朝日新聞デジタル:2015年8月5日のお詫び記事より)

 この問題を取り上げた産経新聞の取材に、朝日新聞社・広報部は「誤った内容のツイートだった。編集部門のガイドラインを逸脱した内容であり、記者に厳しく注意した」と説明とのことだ。そのうえで「今回の事態を重く受け止め、記者への指導を徹底していく」と応えたそうだが、本当ですかぁ?

 冨永氏もツイッター上で謝罪すると、以降はツイッターの更新をやめていた。が、今年2月3日、ツイートはさりげなく再開されていた。パリ駐在の任も解かれ、どうやら帰国したようでもある。

 その他にも、新潟日報・坂本秀樹元部長の吐き気を催すような中傷ツイートや、AP通信社の景山優理氏の「記者は正義」発言など、ツイッター炎上騒動は後を絶たないが、つい最近も作家の藤岡真氏がやらかしている。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く

三面記事は、社会の出来事を写し出す鏡のような空間であり、いつ私たちに起きてもおかしくはない事件、問題が取り上げられる。煩瑣なトピックとゴシップで紙面が埋まったことから、かつては格下に扱われていた三面記事も、いまでは社会面と呼ばれ、総合面にはない切り口で綴られるようになった。私たちの日常に近い三面記事を読み解くことで、私たちの生活と未来を考える。

「新聞・週刊誌「三面記事」を読み解く」

⇒バックナンバー一覧