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中国人仰天!「マージャン入社試験」実施企業の思惑

降旗 学 [ノンフィクションライター]
2016年4月2日
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 インド人もびっくり! という懐かしいフレーズは、エスビー食品が作ったカレーのルーがあまりにも美味しくて、本場のインド人も驚くさまを謳ったキャッチコピーだったが、こちらは中国人もびっくり! したようだ。

 中国情報サイト『サーチナ』によると、中国四川省のメディア『成都商報』は今月7日、日本のヘッドハンティング企業が実施した“マージャンによる採用試験”についての記事を掲載した。

 企業の人事担当者が見守るなか、受験した学生たちはマージャン大会に臨み、勝者は筆記試験をパスして面接を受けられる――、と報じたところ、マージャン発祥の国の人たちが驚いたというものだ。中国人もびっくり、なのである。とりわけ、マージャン好きが多いとされる四川省の食いつきは格別だったらしい。四川省のネットユーザーらは、こんなコメントを書き込んだそうだ。

 「イノベーションは永遠に日本にある」
 「四川人が『いいネ』してるぞ」
 「自分も参加したい」

 私も参加したい。

 成都商報は、日本のヘッドハンティング企業が「マージャン入社試験」を採用したと紹介したが、これは、株式会社カケハシスカイソリューションズが運営する求人サイト『ミートボウル』のことのようだ。ここは冗談のような人材選抜基準を設け、彼らの眼鏡に適った学生を企業に紹介しているのだが、マージャン入社試験もそのひとつなのである。

 どんなユニークな入社試験があるかというと――。

 たとえば、「わらしべ長者採用(街頭で通行人に声をかけ物々交換を繰り返し、優れたモノを持ち帰った学生に「面接から選考に入れる券」を贈呈する)」といった採用試験や「早口言葉採用」「頭脳ゲーム(三種のオリジナルゲームをクリアした学生に参画企業との面接権を与える)」等々だ。

 キャバクラやホストクラブでのアルバイト経験がある学生で、指名ナンバーワンの実績がある人だけに“天性の営業力を持つ人たらし”として企業に紹介する「ご指名ナンバーワン採用」なる入社試験もあるのだそうだ。もしかして、日テレのあの女性アナも……?

 マージャン入社試験も、成績上位8名に筆記試験を免除し参画企業の面接を受けられる「選考優待券」が授与される。なんと、マージャンに勝つだけで参画企業の面接を受けられるのである。ミートボウルの担当者が言う。

 「ほぼ全業種、全業界から数百社の企業にご参画いただいております。ご参画いただいていない業者は、銀行などの金融機関くらいではないでしょうか」

 ミートボウルが企画する各種採用試験に参画している大手有業はすごいよ。中には中小、ベンチャーもあるが、大手は日本人なら誰でも知ってる有名企業がずらりと名を連ねている

 ということは、だ。

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降旗 学[ノンフィクションライター]

ふりはた・まなぶ/1964年、新潟県生まれ。'87年、神奈川大学法学部卒。英国アストン大学留学。'96年、小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。主な著書に『残酷な楽園』(小学館)、『敵手』(講談社)、『世界は仕事で満ちている』(日経BP社)他。


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