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男性痔主の痔瘻と痔核

監修 山名哲郎(社会保険中央総合病院大腸肛門病センター部長)

井手ゆきえ [医学ライター],-週刊ダイヤモンド編集部-
【第6回】

痔は、手術が必要な場合もあれば、軟膏・座薬で治ることも。ひと口に痔と言えど、いくつかの種類があり、治療法が異なるので注意が必要だ。“あな痔”と呼ばれる痔瘻(じろう)、“イボ痔”と呼ばれる痔核(じかく)。どんな病状でも共通するのは、早期発見・早期治療。こじらせる前に手を打つべし。

 40の声を聞いたばかりのFさんはがっちり型の体育会系。鯨飲馬食の毎日でも病気とは無縁だった。ところがある日突然、40度近い高熱と激烈な肛門の痛みに襲われた──。

 急な発熱とともに肛門周囲の腫れ、激しい痛みが発生した場合は肛門周囲膿瘍が疑われる。肛門の内側にある肛門腺に腸内細菌が侵入して炎症を起こすもの。膿瘍を切開して膿を出せば痛みと腫れは引くが、肛門内の感染源となる入り口が残っている限り炎症を繰り返す。そのうちに感染源の入り口と膿の出口をつなぐトンネルが形成される。これが“あな痔”と呼ばれる痔瘻(=じろう)だ。男性痔主の2割が相当し、がっちり型で肛門括約筋の力が強いと細菌が侵入しやすいらしいが、定かではない。 

 痔瘻はいったんトンネルが貫通してしまうと、常にじくじくした膿に悩まされる以外に症状はない。不快だが日常生活に支障がないため放置し、炎症と耐えられない痛みが再燃して初めて手術に踏み切る人が多いようだ。最近の研究では長期に放置すると、ガン化する危険性も指摘されている。いわば、おしりに時限爆弾を抱えているようなもの。早めに治療しておくに越したことはない。

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井手ゆきえ [医学ライター]

医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。

 

週刊ダイヤモンド編集部


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