株式レポート
4月4日 13時45分
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中国株 割安なハンセン指数の堅調な展開に期待 7日発表の外貨準備高に注目 - 中国株 Market Pick Up 今週の注目ポイント

先週の中国株式市場
―中国株 上昇 「国家隊」による資金流入期待を好感―

<先週の概況>

先週の中国株式市場は上昇しました。上海総合指数は週間で1%高と続伸したほか、ハンセン指数は0.8%高と反発しました。
先週の上海総合指数は、政府の不動産の購入制限策を受けて売りが先行しましたが、新たな「国家隊」と呼ばれる国家外為管理局傘下の投資会社による株式市場への資金流入期待が高まる中、30日に一気に節目の3,000ポイントを回復しました。また、4月1日にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による中国と香港の信用格付け見通しの引き下げにもかかわらず、中国の二つの製造業PMIの改善を好感し上海総合指数は節目の3,000ポイントを維持して取引を終えています。

中国株式市場バリュエーション

業種別リターン

香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

<上昇>

自社株買いが好感されモンニュウデイリー (蒙牛乳業・02319)は買いを集め、週間で12%近く上昇しました。また、2015年12月期の純利益が市場予想ほど落ち込まなかった石油大手のシノペック (中国石油化工・00386)が5%超値上がりしました。さらに、小売のティンイー (康師傅・00322)やヘンガンインター (恒安国際・01044)が買われるなどディフェンシブ銘柄の一角が堅調となりました。さらに、増益となった15年12月期本決算が好感されレールウェイコンスト (中国鉄建・01186)が大幅に上昇したほか、外資系証券が強気の投資判断を維持したことでCRRC (中国中車・01766)も買われました。

<下落>

投資判断の引き下げが嫌気されシェンホアエネルギー (神華能源・01088)が大幅に下落しました。大幅な減益見通しを発表した小売りのベレインターナショナル (百麗国際・01880)が大幅に下落し週間で5%近く売られました。また、原油価格が下落したことからシノック (中国海洋石油・00883)や、ペトロチャイナ (中国石油天然気・00857)などエネルギー株も軒並み値下がりしています。さらに、上海市や深セン市に加えて蘇州市などの都市でも政府が不動産の購入制限策を打ち出すとの観測からリソーシズランド (華潤置地・01109)といった不動産株も売られ週間で3%下落しました。

先週発表された主な経済指標

4月1日 中国製造業PMI 3月 50.2 市場予想 49.4 前月 49.0

3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.2と前月及び市場予想を大幅に改善したほか、8カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回りました。内訳をみると、新規受注(48.6→51.4)や生産(50.2→52.3)、輸入価格(45.8→50.1)、海外受注(47.4→50.2)などが軒並み改善しました。

4月1日 財新(Caixin)中国製造業PMI 3月 49.7 市場予想 48.3 前月 48.0

3月の財新(Caixin)中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7となり、前月の48.0及び市場予想の48.3を大幅に上回る改善となりました。

今後発表される主な経済指標

4月7日 中国外貨準備高 3月  市場予想 32055億ドル 前月 32023億ドル

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長などのハト派的な発言を受けて早期利上げ懸念が後退し、中国からの資金流出懸念もある程度和らぎました。こうしたなか、3月の貿易収支が引き続き黒字となる可能性が高く、3月の中国外貨準備高は32055億ドルと前月からを小幅に増加すると予想されます。

マーケットビュー
―中国株 割安なハンセン指数の堅調な展開に期待 7日発表の外貨準備高に注目―

先週の上海総合指数は1%上昇し3週続伸となりました。上海市や深セン市に加え蘇州市など他の都市も不動産の購入制限策を打ち出すとの観測が嫌気され、週明けの上海総合指数は売りが先行し、29日には一時節目の2,900ポイント近辺まで売られる場面がありました。しかし、30日に国家外為管理局傘下の投資会社が交通銀行と上海浦東発展銀行の大株主になっていたことから「国家隊」による資金流入期待が高まり大幅に反発すると一気に節目の3,000ポイントを回復しました。4月1日には、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が中国と香港の信用格付け見通しを安定的からネガティブに引き下げたことから一時大きく下落する場面もみられたものの、中国製造業PMIが市場予想を大幅に上回る改善をみせたことが相場の下支えとなり持ち直すと3日続伸となり節目の3,000ポイントを維持して取引を終えています。

先週のハンセン指数は反発となりました。28日の香港市場はイースターマンデーのため休場となりましたが、休場明けを小幅反発でスタートしたハンセン指数は国家隊による株式市場への資金流入期待から30日に大幅高となりました。しかし、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による中国と香港の信用格付け見通しの引き下げや、連休を控えてポジション調整の売りが重石となり週末にかけて大きく下落したことから結局ハンセン指数は週間で0.8%の上昇に止まっています。

週明けの4日は清明節のため本土市場と香港市場ともに休場となります。こうしたなか先週まで3週間で7%上昇していた上海総合指数は利益確定売りが出やすいことから節目の3,000ポイントを今週も維持できるかがポイントとなりそうで、7日発表予定の中国の外貨準備高が市場の予想通り増加に転じ下げ止まるかが注目されます。

ハンセン指数は堅調な展開が続きそうです。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が先月29日の講演で米国の早期利上げに慎重な「ハト派」姿勢を強調したのに続き、エバンス米シカゴ連銀総裁も4月利上げの可能性が低いとの見方を示したことを受け、米国の早期利上げ観測がここにきて後退しています。こうしたなかハンセン指数はPERが10倍と割安な水準となっているうえ、日足が一目均衡表の雲の上限を抜けてきたことでテクニカル面でも強気のサインが出ています。

フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川(Tony Lin)

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