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家を買う!妻とのケンカを乗りこえて

マイホーム探しを休日のお楽しみイベントにするコツ

太田三津子 [不動産ジャーナリスト]
【第11回】 2010年8月2日
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夫婦ゲンカなし。
――その理由は?

 このコラムを書くためにさまざまなご夫婦に逢ったが、「夫婦ゲンカ? しなかったなあ」「楽しかったわね。もう一度やりたいくらい」というご夫婦が現れた。内心、「しまった、これじゃネタにならない」と思ったが、「ご機嫌なマイホーム探し」のヒントをたくさんもらった。

 里中広太・果歩さん(仮名、37歳と35歳、共に会社員)はふたり暮らし。アメリカ留学中に知り合った。結婚5年目だが、これからも子どもはつくらないつもり。「どちらも仕事に専念したいタイプ。ウチは夫婦というよりパートナーって感じだから」と屈託なく笑う。

 研究職の広太さんと外資系企業に勤める果歩さんの収入はほぼ同じ。世帯年収は約1500万円と、同世代ではかなり高いほうだ。広太さんの職場は完全フレックスタイム制なので、ごく自然に家事も家計管理も共有している。

 住まいに求めるものは「癒し」で一致。エリアも「都心3区内が絶対条件」と明確だ。「都心は住居費や生活費が嵩むけれど、お金より時間が大切」と割り切っている。

都心の家賃18万円の賃貸マンションに住んでいたが、「自由にリフォームしたい」と、港区の中古マンションを4500万円弱で購入した。

休日は自転車で
マンション巡り

 ふたりのマイホーム探しはとてもユニーク。ネットで下調べをした物件を一緒に自転車でまわる。下調べのとき、近隣の商店街や公園、寺や神社、飲食店情報まで詳しくチェックし、休日のお楽しみイベントに仕立て上げた。

 「自転車って便利ですよ。周辺環境もよくわかるし、ここに住んだらどんな楽しみがあるかもイメージできる。マイホーム探しが目的だけど、街巡りの楽しさも満喫できて小旅行をしているみたい。ストレス解消になりました」と果歩さん。

 東京育ちの広太さんも「都心にもこんなところが残っているのかと驚きました」と、趣味のカメラをいつも持参してパチリ、パチリ。お寺の境内で一休みしたり、地元で見つけた銭湯で一汗流してから食事をしたり、「恋人時代のデートを思い出した」という。

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太田三津子 [不動産ジャーナリスト]

1978年青山学院大学卒。「住宅画報」編集、「住宅新報」記者を経て1995年フリーライターとして独立、専門誌や経済誌を中心に住宅・不動産関係の記事を執筆するかたわら、雑誌や書籍の企画編集、座談会の司会やコーディネーターとしても活躍。共著に『次世代ビルの条件』(鹿島出版会)。日本不動産ジャーナリスト会議会員。


家を買う!妻とのケンカを乗りこえて

マイホームを賢く購入するためのマニュアル本はたくさんあるが、現実はなかなかうまくいかない。マイホーム取得には夫婦の合意が不可欠だからだ。家探しから契約、入居、買い替えの過程で、多くの夫婦が一発即発の危機を体験している。「女房は一体なにを考えているのか」とぼやく男性のために、実例を交えながら夫婦の危機回避の心得を紹介しよう。

「家を買う!妻とのケンカを乗りこえて」

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