ハイハイは、必修課題です。
 ハイハイは、単に足腰をきたえるトレーニングだけだと思わないでください。

 ぜひ、視覚の発達に欠かせない大事な運動ととらえ、膝頭がすりむけるほど這わしてください。

 ハイハイが上手にできて立つようになり、そこから二足歩行となります。
 いつもすわった状態や、車で移動するばかりの現代では、すっかり「おんぶ」はすたれてしまい、だっこや親の膝の上に立たせることが多くなりました。

 いわゆる“棒立ち”は、すわれるころでも親の強制に近い働きかけでできますが、子育ては丁寧に心を込めてしたいものです。

 そうすると、将来、それだけの見返りが必ずあります
 行動(動作・身体の動き)は、順序よく発達させると、ムダなく子どもは覚えていきます。

 まさに、「這えば立て、立てば歩めの親心」なのです。

 おすわりができるようになると、徐々に手を使うようになります。
 目の前のおもちゃに手を伸ばし、つかむことから手の動かし方を会得していきます。

 ハイハイをすることで、徐々に前に進むことを覚えます。
 歩けるようになるまでは、長い道のりです。
 2~3歩進んで尻もちをついている姿を見ると、本当にかわいいですね。
 目的地に向かって前進したら、声がけに応じて止まれるようにします。

 つまり、発進と停止が声をかけることででき、二足歩行ができる=「歩ける」状態になります。

この二足歩行ができてこそ、赤ちゃんを卒業して「幼児」になるのです。
止まることができるよう、親がきちんと教えなければなりません。