本書の「4番バッター」は何だ?

横田本書の4番バッターは、PART2「グッと惹きつける――【超訳】『ザ・コピーライティング』です。
 ここで全436ページの『ザ・コピ』を超訳。その超訳率は8.7%。これでも3部作中最も多い。それだけ、『ザ・コピ』の役立ち度のエキスは濃厚なものがあります。

未公開スクープ!<br />『最強のコピーライティングバイブル』<br />知られざる舞台裏<br />――担当編集者が、<br />著者と解説者をまるはだかにする!横田伊佐男(Isao Yokota)
CRMダイレクト株式会社代表取締役。シティグループ、ベネッセグループにて、一貫してマーケティングに従事。ダイレクトマーケティング、データベースマーケティング、コンサルティング部門の責任者を歴任。約6000商品のプロモーション経験、大手企業100社超のコンサルティング経験を体系化し、2008年に独立。人が動く戦略は「紙1枚」にまとまっているという法則を発見し、「ポケットに入る戦略」こそが、行動から成果につながる戦略であることを突き止める。「使えなきゃ意味がない」を信条に、使えて成果につながる戦略立案を徹底的にたたき込む日本唯一のプロフェッショナル・マーケティングコーチ。企業や受講者の課題点をすばやく摘出し、短時間で確実な成果へと引き上げる「超訳力」を駆使したマーケティング研修講座は、上場企業ホールディングス、政府系金融機関、欧州トップの外資系金融企業、意欲ある中小企業経営者等からの依頼が絶えず、これまでの受講者はのべ2万人を数える。神田昌典氏主催「マーケティング白熱会議」では、ゲストスピーカーとして、読破まで数ヵ月を要する2000ページに及ぶ大著を60分で「超訳」講義。受講者には、赤字会社を1年で黒字化する経営者、他を圧倒し昇格するビジネスパーソンが続出するなど、成果から逆算した育成プログラムを提供中。ダイレクトマーケティングフェア、CRMカンファレンスなど講演多数。著書に、『一流の人はなぜ、A3ノートを使うのか?』(学研パブリッシング)、『ケースブック価値共創とマーケティング論』(分担執筆、同文舘出版)がある。 横浜国立大学大学院博士課程前期経営学(MBA)修了。横浜国立大学成長戦略研究センター研究員。 【CRMダイレクトHP】 http://www.crm-direct.com/

編集 横田さんが3年かけて温めてきただけありますね。横田さんの中身のあるギュッと凝縮された原稿もすばらしいのですが、今回、神田さんの「監修者・解説者はじめに」の原稿を電車内で受信。スマホで読んだとき、飛び上がりました。あの『ザ・コピ』の「監訳者はじめに」を超えたぞ、と。

横田 たしかに、あれはインパクトありましたね。

神田 本を読んだ感想を素直に書いただけですけどね。

今後100年残る本!?

編集 ただ、私も3部作2000ページ超の編集だけでなく、直近の『稼ぐ言葉の法則』と、神田さんとは9年近くおつき合いしていますが、今回の「はじめに」はマグニチュード8クラス。なにせ、いままでの神田さんの文章ではあまりお目にかかれない表現がちらほら。たとえば、
これは、歴史に残る書だ
“歴史に残る日本発の名著”が完成してしまった……
今後30年、70年、100年と読み継がれ、歴史に刻まれる価値がある書であると、私は信じる
 こういう表現、いままでの本でなかったですよね。なぜ、本書ではこういう表現になったのでしょうか?

神田 これもウソ偽りなく、一マーケッターとしてそう思ったからです。それだけの価値、バリューのある書籍はそうお目にかかるものではない。ましてや自分が監修・解説するなら、なおさら厳しく商品を見極めますが、この本はお世辞抜きにいい

編集 どこが、そんなにいいのですか?

日本一のマーケッターの
クールな分析

神田 まず、何と言っても、事例がすべて、みんなが知っているブランド企業だということです。
 正直、3部作はみなすばらしい内容ですが、弱点をあえて探せば、みんな海外の事例で、時代もかなり古い。

 一方、本書は、完全アップデートされた、全24業種100の国内事例ばかり。テレビCMや看板広告、新聞広告、WEBで一度は見たことのあるものがたくさんあります。
 だから、読んでいてもスラスラ頭に入るし、すぐ活用できる気にさせる。いや、それだけじゃない! 現場で使うと即効性がある。

 特筆したいのが、著者である横田さんの読者への親身さ、本当に現場で使ってください! という意気込みがすごく伝わってくることです。
 普通の著者なら、3部作の虎の巻を書いたところでチャンチャン! となるはずが、PART4「テスト! テスト! テスト!」PART5「超訳サマライズ:本書を使いこなす」へ至るまで、本当に使いこなしてくれるか、親心で、手取り足取り、「テストの体系的理論」まで、しっかり書かれている。
 企業のマーケティング担当者、実践マーケッターや広告代理店の人だけでなく、メールやレターを書く一般の人たちまで、幅広く使えるノウハウがてんこ盛り! 
これを読まずして何を読むんだ! という気持ちで、実は「監修者・解説者はじめに」を書いたんですね。

編集 いやー、アツイ! 神田さん、こんなに熱いのは、久方ぶりに拝見しました。

神田 いやいや、私はとってもクール! 事実を淡々と話しているだけですよ(笑)。

編集 それはそうと、3年かかった執筆、横田さん、見本ができてどんな感じですか?

横田 正直、自分で書いたとは思えません。