マイナス金利で魅力上昇
大阪のワンルーム投資   

mohri-1リンクス 毛利英昭 代表取締役
もうり ひであき/1972年、福岡県生まれ。ファイナンシャルプランナー(FP)。中学生の頃から経営者を志し、立命館大学経済学部卒業後、金融、大手マンションデベロッパーを経て2009年、リンクスを設立。FPの視点から、大阪のワンルームマンション投資に関するアドバイスを行う。プライベートでは、今年からトライアスロンに挑戦。著書に『ファイナンシャルプランナーが教える「大阪」ワンルームマンション投資術』(ダイヤモンド社)がある。
Photo by KUNIKO HIRANO

 マイナス金利導入で不動産投資市場が活況を呈してきた。

 将来の年金を補う目的でワンルームマンション投資を考える人にとっても、マイナス金利は大きなチャンスだ。

 投資資金を安く借り入れることができれば、家賃収入から生まれるキャッシュフローは、支払い利息の少ない分だけ増える計算になる。

 だが、東京都心の投資用ワンルームマンションは、2020年のオリンピックに向けた再開発に伴う地価上昇のあおりを受けるなど、物件価格が軒並み高騰。

 そこで、より手ごろな価格で購入でき、かつ、物件需要も多く長期的な家賃収入が見込める大阪のワンルームマンションに注目が集まっているのだ。

 3月発表の2016年公示地価では、大阪府の商業地が昨年比4.2%と全都道府県でトップの上昇率を記録したが、「それでも、大阪のワンルームマンションは投資に有利」と、リンクスの毛利英昭代表取締役は述べる。 

 同社は、大阪の都心物件、とりわけ「大阪中心6区」である大阪市北区中央区福島区西区天王寺区浪速区、および、新大阪駅周辺に特化した投資用ワンルームマンションの売買を行っており、顧客は地元大阪をはじめ、東京など全国に及ぶ。その多くがリピーターであるのも特徴だ。  

map「大阪中心6区」とは
大阪市の行政やビジネス、商業の拠点が集まる、北区、中央区、福島区、西区、天王寺区、浪速区をいう 拡大画像表示

 リンクスが扱う大阪都心部の新築ワンルームマンションは、専有面積約25平方メートルで約1600万~1900万円台。東京では同じ広さの物件が約3000万~3500万円なので、3~4割ほど安い勘定になる。

 これは、「物件価格の変動要因である土地価格の割合が、東京の物件の約6割に対し、大阪は約3~4割と小さいため」と、毛利代表取締役は説明する。

 しかし、賃貸価格の相場は東京と比べてさほど大きく変わらず、年4~4.5%という高い表面利回りが期待できるため、一般の会社員や公務員、医師など幅広い層から、物件についての問い合わせが多く寄せられているという。