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カイゼン!思考力

それって視野が狭くない?――専門偏向

嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]
【第9回】 2010年8月6日
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陥りがちな思考の罠に迫る「カイゼン!思考力」。今回は、専門偏向を取り上げる。

――問題です

 以下の会話で、B氏の良くない点は何でしょうか

A氏:企画部所属
B氏:広告部所属


A氏「新商品の風邪薬の『X』だけど今一つ売れ行きが良くないようだね」

B氏「そうですね」

A氏「何が原因だろう?」

B氏「私が見る限りは、やはりテレビCMの問題のような気がします」

A氏「というと?」

B氏「特にクリエイティブが問題ですね。せっかく新しいタイプの風邪薬なのだから、アニメーションなどを利用して、もっと視覚的に、その独自性を訴えかけるべきだったと思います」

A氏「でも、あの役者さんを使った今のCMもそんなに悪いようには思えないけど」

B氏「いや、広告の専門家の立場から言わせていただくと、あれではインパクトが弱すぎです。競合品との差別化が伝わってこない。好感度さえよければいいというわけでもないですから」

A氏「そういうものかな」

B氏「自分だったら、アニメーションの提案を代理店にいくつか出してもらって選んだでしょうね」

A氏「なるほど、クリエイティブの問題か」

B氏「さらに言えば、フライティングパターンにも問題があると思います」

A氏「フライティングパターン?」

B氏「広告を露出させるパターンのことです。もちろん、予算の問題もあるので、ただ大量に打てばいいというものではありませんが、もっとどこかで集中的に流すべきだったと思います。ちょっと分散しすぎでしたね」

A氏「とにかく、広告に問題があったということか」

B氏「そうですね。間違いないです。いくらでも改善案は浮かびますから」

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嶋田 毅 [グロービス 出版局長兼編集長、GLOBIS.JP編集顧問]

東京大学大学院理学系研究科修士課程修了。戦略系コンサルティングファーム、外資系メーカーを経てグロービスに入社、主に出版、カリキュラム設計、コンテンツ開発、ライセンシングなどを担当する。現在は出版、情報発信を担当。累計120万部を超えるベストセラー「グロービスMBAシリーズ」や、「グロービスの実感するMBAシリーズ」のプロデューサーも務める。
グロービス経営大学院や企業研修においてビジネスプラン、事業創造、管理会計、定量分析、経営戦略、マーケティングなどの講師も務める。また、オンライン経営情報誌 GLOBIS.JPなどで、さまざまな情報発信活動を行っている。


カイゼン!思考力

ビジネスパーソンが日常生活やビジネスの現場で陥りがちな思考の罠。そんな罠になぜ人ははまってしまうのか――。その謎と罠に陥らない方法に迫ります。

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