多世代が交流すれば何かが
変わり、新しい何かが始まる

「全ての世代の人々が地域社会で居場所を見つけ、自分もコミュニティの貴重な人的資源であることを認識できることが大切なのです。そのために有効なのが世代間交流です」

 草野氏自身、お互いの顔が見える地域づくりをテーマに、白梅学園大学のある小平市で「小平西地区地域ネットワーク」を立ち上げた。地域を4ブロックに分け、徒歩15分圏内に「集まる場所」を4ヵ所つくり、そこで料理を作る会や小中学生対象の無料塾など、さまざまな活動を通して世代間交流を実践している。

「あるとき、一人のおじいさんが美しい飾り巻き寿司を作ったら、子どもたちが一瞬で尊敬の念を抱いたのが分かりました。多世代が交流すれば、何かが変わり、新しい何かが始まります」

 世代間交流は、集まる場所があり、適切な旗振り役がいればできると、草野氏は言う。

「成功させるコツは、人づきあいの上手なリーダーを選ぶこと、1つのグループが突っ走るのではなく、少なくとも3つ以上のグループが同時に活動すること。近くの大学や子育て支援のNPOなどを巻き込むのも手ですね」

 自分の住む街で、多世代交流にトライしてみてはどうだろう。

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この記事が収録されている「週刊ダイヤモンド」別冊 2016年5月28日号『新築マンション・戸建て 5000万円以下の住まい探し』の詳しい内容はこちらからご覧いただけます。

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