フィリピン 2016年5月3日

フィリピーノ「変えてほしい七癖」
フィリピンを愛しているからこそ、これだけは言っておきたい

元・フィリピン退職庁(PRA)ジャパンデスクで、現在は「退職者のためのなんでも相談所」を運営する、フィリピン在住19年の志賀さん。フィリピン人気質や性格を知り尽くした志賀さんでも、いまだに見過ごせないフィリピン人の癖とは?

 このコラムで何度か紹介したが、私はいまフィリピン人の大家族といっしょに暮らしている。“女主人”のジェーンは私のビジネスパートナーでやり手のビジネスコンサルタント、夫は国家警察の幹部、長男のKIAN(6歳)と、夫の連れ子のキムの4人家族のはずなのだが、そこにジェーンの兄弟の子どもや従兄弟、実家のあるビコールの農場のメイドまで、いろいろな親族・関係者が寄宿しているのでなにがなんだかわからなくなる。

 私はこの家でダダ(おじいちゃん)と呼ばれているのだが、彼らとの暮らしの中で「これだけはいっておきたい」ということを今回は書きたい。彼らに代表されるフィリピーノの「変えてほしい七癖」だ。

■その1.フィリピーノタイム

 最近、KIANの誕生会があったのだが、出かける時間になっても誰も外に出てこない。とくにメイドの2人は、一緒に出かけるということさえも知らされておらず、結局、私は外で30分も待たされる羽目になってしまった。

 これはいつものことで、約束した時間に出かけるのではなく、約束した時間に準備をはじめる。だから「遅れるのは当たり前」「遅れて何が悪い」という発想になる。これがフィリピーノ・タイムだ。

 このいい加減さがストレス・フリーの社会のゆえんなだろうが、当方はストレスが絶えない。

■その2.フィリピン流食事法

 ご飯にスープや料理のたれをかけて味付けをして、もっぱらご飯をかき込むのがフィリピン流食事法だ。おかずは一切れの魚か肉、あるいは野菜で十分だ。

 幼いKIANもそれを見て、ご飯にしょうゆ(キッコーマン)をかけ、手でつまんで食べる(手で食べるのはカマヤンといい、フィリピンでは正統な食べ方)。母親のジェーンから「塩分のとりすぎ」ととがめられると、KIANは食事ができなくなってしまう(あるとき私も真似をしてみたら、キッコーマンご飯は確かにいける)。

 KIANの主食はラーメンと焼きそば。最近までインスタントラーメンを常食にしていたが、これについてもジェーンからクレームがついた。インスタント食品は添加物の宝庫だから健康に良くないと。

 そこで、冷凍の生めんとたれを日本食材店から買い求めて私が料理した。インスタントラーメンの味になれたKIANはちょっと不満げだが、豚骨スープは大いに気に入ったらしい。

 しょうゆかけご飯かラーメンが用意されると、KIANが次に大声で頼むのがWATER with ICE(氷水)で、氷がないと我慢できない。最近よく中国流の火鍋屋に行くのだが、そこで食べるのはヌードル、ライス、それにイカボールだけで、一皿ずつを独り占めにする。もちろんWATER with ICEは欠かせない。

メイドも一緒にテーブルを囲む【撮影/志賀和民】

■その3.メイドの流儀

 前のメイドがいなくなってしまったために、ホリーウイーク明けに、ビコールの農場にいたメイドと見習いを連れてきた。メイドが変わるたびにイラッとすることがいくつかあるが、今回も例外ではなかった。

(1)風呂場にある洗濯かごにたまった洗濯物をメイドが洗濯場に持っていくのだが、その後、決して洗濯かごが戻らない。したがって、新しい洗濯物は床に放り出す羽目になる。洗濯かごが戻るのは数日後だが、場合によってはそのまま戻ってこないこともある。

(2)部屋のゴミ箱がいっぱいになってもなかなか捨ててもらえない。たまに片付けてくれたと思うと、ゴミ箱が戻ってこない。あるいは別の場所に戻されてしまい、見つからないので、床にゴミを捨てるはめになる。

(3)シャワーのあと、濡れた足でタイルの上を歩くのがいやなので、足拭きマットをシャワールームのすぐ外に置いている。それをわざわざ廊下に置きなおす。それがフィリピンの常識らしいが、何度中に入れても翌日は廊下に出ている。

(4)洗濯された衣類、タオル、くつしたなどは置き場が決まっているのだが、メイドが変わると自分の好みで適当なところに戻す。服を着ようと思ってもどこにあるかわからず、部屋中を探すことになる。

 

次のページ>> 続く4つの癖は?


橘玲の書籍&メルマガのご紹介
世の中(世界)はどんな仕組みで動いているのだろう。そのなかで私たちは、どのように自分や家族の人生を設計(デザイン)していけばいいのだろうか。
経済、社会から国際問題、自己啓発まで、様々な視点から「いまをいかに生きるか」を考えていきます。質問も随時受け付けます。
「世の中の仕組みと人生のデザイン」 詳しくは
こちら!
橘 玲の『世の中の仕組みと人生のデザイン』 『橘玲の中国私論』好評発売中!

バックナンバー

»関連記事一覧を見る

海外投資必勝マニュアル&本

海外投資のノウハウが凝縮! ここで紹介しているコンテンツ、書籍はすべて、ネットから購入が可能です。さらに「海外投資実践マニュアル」は「海外投資を楽しむ会」の会員になれば割引価格で購入可能です。

作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
橘 玲(Tachibana Akira) 作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設メンバーのひとり。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』『(日本人)』(幻冬舎)、『臆病者のための株入門』『亜玖夢博士の経済入門』(文藝春秋)、『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』(ダイヤモンド社)など。
橘玲×ZAiONLINE海外投資の歩き方
作家・橘玲がメルマガ配信を開始!
subcolumn下影

ページのトップに戻る

本WEBサイトに掲載している全ての記事およびデータについて、その情報源の正確性・確実性・適時性を保証したものではありません。本サイトの提供情報を利用することで被った被害について、当社および情報提供元は一切の責任を負いませ ん。万一、本サイトの提供情報の内容に誤りがあった場合でも、当社および情報提供元は一切責任を負いません。本サイトからアクセス可能な、第三者が運営するサイトのアドレスおよび掲載内容の正確性についても保証するものではなく、このような第三者サイトの利用による損害について、当社は一切責任を負いません。また、併せて下段の「プライバシーポリシー・著作権」もご確認ください。