株式レポート
5月12日 17時23分
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日経平均小幅高で4日続伸 決算発表したトヨタ自動車は続落も徐々に下げ幅縮める展開に - 市況概況

日本株式市場

日経平均小幅高で4日続伸 決算発表したトヨタ自動車は続落も徐々に下げ幅縮める展開に

1.概況
本日の日経平均は67円高の1万6646円と上昇し4日続伸となりました。TOPIXやJPX日経400も上昇しましたが、新興市場のマザーズ指数は反落しています。昨日の米国市場でダウ平均が200ドル超下落し、ドル円が108円台前半まで円高に振れたことを受け日経平均は119円安の1万6459円で寄り付きました。日経平均は寄り付き後に200円超まで下げ幅を広げる場面がありましたが、その後は徐々に持ち直しました。68円安で前場を終えた日経平均は、後場に入ると一段と下げ幅を縮めてまもなく一旦プラスに浮上する場面もありました。すぐに再びマイナスに転じて小幅安の時間帯が続きましたが、14時頃に再びプラスに転じるとその後は一貫してプラス圏での推移となりそのまま本日の高値圏での大引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆1713億円と昨日とほぼ同水準でした。東証33業種は繊維製品や鉄鋼など23業種が上昇しました。ブリヂストン(5108)や住友ゴム(5110)が大幅安となり足を引っ張ったゴム製品は5%近い下落で騰落率最下位となっています。

2.個別銘柄等
昨日の大引け後に決算を発表し、2017年3月期の営業利益予想を前期比40%超の減益予想で発表したトヨタ自動車(7203)は東証1部の売買代金トップに入って1.4%安と続落しました。寄り付きは4.5%安でしたが、寄り付きが本日の安値となるとその後は徐々に下げ幅を縮めて一時は0.7%安となる場面もありました。売買代金2位のソニー(6758)は4.4%高と上昇、売買代金3位の富士重工業(7270)も3.7%高としっかりでした。富士重工業は本日の12時45分に行った決算発表で2017年3月期を25%超の営業減益予想と発表しましたが、同時に自社株買いの実施や企業名を富士重工業からSUBARUに変更すると発表したことが好感されたようです。売買代金8位に入ったブリヂストンは6%近く急落しました。2016年12月期の第1四半期(1-3月期)が7.6%の減収、6.7%の営業減益と冴えなかったことが嫌気されたようです。材料が出たところでは、三菱自動車(7211)がストップ高比例配分となりました。日産自動車(7201)の出資を受け入れ実質的に日産傘下に入るとの報道が好材料視されました。日産自動車は財務負担増が警戒されたのか1.4%安と続落しています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
米国株下落と円高という悪材料を受けても日経平均は上昇し、底堅さを示した格好となりました。企業の業績発表が進み、日経平均の予想1株当たり利益(EPS)が1,150円程度まで増加して日経平均の予想PERが14倍台前半まで低下したことで割安感が出たことも底堅さの1つの要因かもしれません。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 益嶋 裕)


中国株式市場

上海市場はほぼ横ばい 香港市場は続落しハンセン指数は節目の2万ポイント割れ

上海総合指数:2835.86(-1.18)
香港のハンセン指数(日本時間16時時点):19884.23(-171.06)


1.概況
<中国本土市場>
上海総合指数はほぼ横ばいとなりました。共産党機関紙である人民日報が権威筋の発言として、中国経済は長期低迷が続く「L字型成長」になる見込みと報じたことで投資家心理が弱気に傾いているなか、上海総合指数は下落して寄り付くとしばらくして下げ幅を急速に広げ一時2%安近く下落し節目の2,800ポイントを割り込む場面がありました。もっとも、その後は押し目買いが入り、すぐに節目の2,800ポイントを回復し下げ幅を徐々に縮める展開となりました。午後に入ると前日終値近辺で上値が押さえられた上海総合指数は、小幅安での推移が続き、結局1ポイント下落したもののほぼ横ばいで取引を終えています。

<香港市場>
香港ハンセン指数は続落となっています。昨日の米国株安の流れを受けてハンセン指数は、本土市場の急落も重石となりまもなく節目の2万ポイントを割り込んで一時1%安近くまで売られました。その後はやや持ち直したものの、買い材料に乏しいなかマイナス圏での揉み合いが続いています。日本時間16時時点で4業種の全てが下げ、なかでも公益事業株指数が1%を超える下落となっています。

2.個別銘柄動向等(香港マーケット、日本時間16時時点まで)
香港市場では、CKHホールディング (長和・00001)が約1%下落しています。欧州連合(EU)の欧州委員会が同社による英携帯電話会社O2UKの買収を承認しなかったことが嫌気されました。また、1.25億ユーロでロッテルダムにあるコンテナターミナルの35%の株式などを購入すると発表したコスコパシフィック (中遠太平洋・01199)は、財務負担が懸念され2%超値下がりしています。さらに、チャイナステートコン (中国建築国際・03311)が10%近く急落しています。チャイナオーバーシー (中国海外発展・00688)から香港の不動産物件を48億1100万香港ドルで購入しましたが、売却額が割高との見方が売り材料となったようです。

一方で、上述のディールを受けてチャイナオーバーシーが堅調に推移しています。また、原油価格の上昇が好感されシノック(中国海洋石油・00883)やクンルンエネルギー (昆侖能源・00135)といったエネルギー株が買われています。さらに、ディフェンシッブ銘柄とされる小売のチャイナリソービアー (華潤ヒ酒・00291)やティンイー (康師傅・00322)もしっかりとなっています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 林 宇川)

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