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はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

会社では勝ち組でも家庭では負け組に?
「涙も出ない」と切り捨てられた難病の敏腕部長

――傍若無人な振る舞いで家族を崩壊させた長谷川氏のケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第27回】 2010年8月23日
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 世の中には、克服できない病気がある。家族は、そんな病に襲われた身内を献身的に介護する。

 しかし、それが長く続くと、家族の間で摩擦が起きることがある。尽くしてくれた家族の気持ちを台無しにするような行動を本人がとり続ければ、それはなおさらだ。

 家族の信頼を得られない人は、仕事では「勝ち組」だったとしても、家庭では「負け組」かもしれない。それは本当の「勝ち組」とは言えない。

 連載27回目は、20年ほど前に「脳の病気」を患ったのがきっかけで人が変わってしまい、家族の心に「深い傷」を残した会社員を紹介しよう。あなたの職場にも、このような社員がいないだろうか?

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■今回の主人公――はい上がり切れなかった「負け組社員」

 長谷川 巧(仮名・59歳)

 家具販売会社(社員数70人)の業務部長。30代後半のときに「脳の病気」を患い、その後復帰。だが発作を繰り返し、家族はその対応に疲れ切っていく。毎晩、酒を浴びるように飲み、しだいに体が病んでいく。最後は癌になり、死を迎える。

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(※プライバシー保護の観点から、この記事は取材した情報を一部デフォルメしています)

粛々と遺体をあしらう医師と看護師
家族が背負った「重い十字架」が消えたとき

 「午前1時24分、ご臨終です」

 30代後半の医師がベットの脇で淡々と話す。まるで、この時間帯に死ぬことがわかっていたかのようだ。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路

格差の固定化と大不況のダブルパンチに見舞われた日本の企業社会では、「負け組社員」が続出している。労働問題に精通した著者が、徹底取材で得た生のエピソードを基に、世のビジネスマンが負け組からはい上がるためのノウハウを詳しく教える。

「はい上がれる人、はい上がれない人――「負け組社員」リベンジの十字路」

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