ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
『週刊ダイヤモンド』特別レポート
【第9回】 2008年4月2日
著者・コラム紹介バックナンバー
週刊ダイヤモンド編集部

インド経済は買いか売りか?商都ムンバイで見た成長持続の条件

1
nextpage

昨年、サブプライム問題を跳ねのけ、右肩上がりの上昇を続けたインド株。ところが今年に入って、外国人投資家の“利食い売り”で株価は急落。最近設定されたファンドには、基準価格が6000円台に下がったものも出た。インドははたして買いなのか売りなのか。商都ムンバイを訪れ、インド経済の今後を探った。

 BRICsの一角として、近年驚異的な成長を遂げてきたインド。サブプライム問題が表面化した昨年も、株価は一本調子で上がり続けた。ところが、今年に入って状況は一変。1月に外国人投資家は1300億ルピー(約3500億円)を売り越して、株価は10%を超える下げを記録した。サブプライム問題が深刻さを増した3月に入って株価は下げを加速。代表的株価指数であるSENSEX指数はピークから約25%減の1万0760.52ポイントにまで下落した(3月14日現在)。

 ただ、今でも、ファンドで1兆円近い残高を持つ日本の個人投資家の意欲は旺盛だ。「株価が下がったところで買いを入れている」(高橋庸介・ピーシーエー・アセット・マネジメント マーケティング本部長)と市場関係者は口を揃える。今は、絶好の買場か、それとも投げ売り時なのか――。

 人口1400万人を擁するインド最大の都市、ムンバイ。英国統治時代から続くインドの商業の中心地だ。株価暴落をよそに、街は繁栄の一途。街中の至るところが工事中だ。もっとも、油圧ショベルやクレーンなどの建設機械はまだ少なく、大半を人力に頼った道路、大型ビルの建設現場を目にすることができる。

 企業関係者を中心に日本との往来も増え、全日本空輸は昨年、廃止していたムンバイ直行便を全36席がビジネスクラスのビジネスジェットとして復活させた。事前購入でも往復40万円を超える席が、平均で6割も埋まっている。

5年間で一変した中産階級の生活水準

 7~9%の経済成長を続けた結果、2006年、インドのGDP(国内総生産)は日本円で100兆円超えを達成。この10年で一人当たりGDPは2.5倍(現地通貨ベース)になった。IT産業で働く従業員など、中産階級以上の所得はさらに増えている。

1
nextpage
Special topics
ダイヤモンド・オンライン 関連記事


DOLSpecial

週刊ダイヤモンド最新号

 

老後難民にならない!資産運用の鉄則

目次

Part 1 迫りくる「老後難民」の恐怖

急増する老後難民「予備軍」

  • 40代夫婦に迫りくる介護、教育、老後の「三重苦」
  • 50代夫婦が直面する「年金空白」の危機
  • 60代夫婦に忍び寄る「退職金消滅」の危機

週刊ダイヤモンド
2012年5月26日号
定価690円(税込)

 

underline
週刊ダイヤモンド
昨日のランキング
直近1時間のランキング

週刊ダイヤモンド1冊購読

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


『週刊ダイヤモンド』特別レポート

『週刊ダイヤモンド』編集部厳選の特別寄稿と編集部による取材レポートを掲載。本誌と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。

「『週刊ダイヤモンド』特別レポート」

⇒バックナンバー一覧