貯金のプロが教えるネット銀行活用術
【第10回】 2016年6月7日公開(2016年11月4日更新)
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「貯金のプロが教えるネット銀行活用術」

著者・コラム紹介

八ツ井慶子・ヤツイケイコ

ファイナンシャル・プランナー、CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引主任者、(社)日本証券アナリスト協会検定会員。大手信用金庫を経て、2001年に「家計の見直し相談センター」の相談員として、FP活動を始める。2013年7月、「生活マネー相談室」を立ち上げる。近著に『レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す』(プレジデント社)がある。

貯金のプロが教えるネット銀行活用術

銀行業界出身で、銀行の口座開設マニアでもあるファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんが、ネット銀行の金利やサービスを比較して、おすすめのネット銀行を徹底解説! 定期預金や普通預金の金利はもちろん、ATM手数料や振込手数料、さまざまな銀行のキャンペーン情報まで、ネット銀行をあらゆる角度から紹介し、おすすめのネット銀行活用法を紹介します!

八ツ井慶子

「イオン銀行」の住宅ローンは変動金利が低水準
イオングループの買い物が5%割引になるメリットも
イオンが生活の一部という人には最適!

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 前回は、お得な預金の話を中心に「イオン銀行」のメリットを紹介してきました。復習しておくと、「イオン銀行」の主なメリットは次のとおりです。

【イオン銀行のメリット】
①クレジットカードの「イオンカードセレクト」を作ると、普通預金金利が年0.1%上乗せされる(通常の普通預金金利が0.02%なら、0.12%の金利が適用される)
②一部のイオンにある「イオン銀行」の店舗は、年中無休で夜9時まで営業
③「イオン銀行」のATMを使えば、365日24時間、手数料無料でお金を引き出せる
④「イオン銀行」間の振込は常に無料(他行宛ては1回216円)
(※関連記事はコチラ!⇒イオン銀行が「マイナス金利」時代の最強銀行に!?「イオン銀行+イオンカードセレクト」で普通預金の金利が破格の0.12%になるお得な特典を活用しよう!

 これらのメリットからしても、「イオン銀行」は身近にイオンがある人にとって、非常に便利な銀行と言えるでしょう。

 イオン銀行
 
(※「イオンカードセレクト」入会でイオン銀行の口座も同時に開設できます)
コンビニATM出金手数料(税抜) 振込手数料
(税抜)
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ローソン ファミリーマート
(E-net)
ミニストップ
(イオン銀行)
平日8時45分~18時は100円、
それ以外は200円

24時間365日
何回でも無料
 同行あて:無料
 他行あて:200円

【イオン銀行のメリット】年会費無料のクレジットカード「イオンカードセレクト」の保有者なら、普通預金金利が定期預金並みの0.12%に! ATM手数料が24時間いつでも何回でも無料となるイオン銀行ATMは、全国のイオン、ミニストップ、まいばすけっとなど、台数が増加中!
イオン銀行の公式サイトはこちら

 ただ、普通預金口座を開設するのはいいとしても、住宅ローンを組むとなると、一体どうなのでしょう。普通預金金利が条件付きで0.12%まで跳ね上がることを考えると、ひょっとして住宅ローン金利の水準も有利なのかな? という気がしないでもありません。

 そこで、今回は「イオン銀行」の住宅ローンの金利水準や、どのような特徴があるかなどを見ていきたいと思います。

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おすすめクレジットカード!イオンカードセレクト
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 発行元  イオンクレジットサービス
 国際ブランド  VISA、Master、JCB
 年会費  無料
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 WAON、モバイルSuica、 ICOCA
(ただし、WAONにチャージする際はイオン銀行口座から引き落とし)
 関連記事 ◆イオンで一番得するのは「イオンカードセレクト」!意外と知らない「イオンのポイント2重取り」と「イオン銀行」+「WAON」を使った節約術を公開!

イオン銀行の住宅ローン金利には「長期間固定」はナシ
金利が低いのは「変動金利」と「固定3年」

 「イオン銀行」の住宅ローンには、変動金利のプランと、当初固定金利特約期間中の借入れ利率の金利優遇幅が大きい「当初固定特別金利プラン」があります(借入れ中の金利優遇幅が完済まで変わらないプランもあります)。

 当初固定特別金利プランの固定期間は「3年」「5年」「10年」の3種類です。2016年5月25日時点で「イオン銀行」の住宅ローンの変動金利と、「3年」「5年」「10年」の固定金利の水準は以下のとおりです。

【イオン銀行の住宅ローン金利水準】
※2016年6月6日現在
◆変動金利……0.57%
◆固定3年……0.38%
◆固定5年……0.50%
◆固定10年……0.79%


 上記のとおり、「イオン銀行」の住宅ローンには「中長期固定金利」「全期間固定金利」がありません。正直、金利タイプのラインアップが充実しているとは言えないでしょう(ただし、金利タイプの異なる住宅ローンを、2本組み合わせて借りることは可能です)。全期間固定金利タイプを希望する場合は、住宅金融支援機構との提携によるイオン「フラット35」を検討することになります。

イオン銀行」の住宅ローン金利水準については、他行と比較してみると、十分に競争力はありますが、より良い条件の金融機関はありそうです。

 具体的に言うと、変動金利の0.57%と固定金利(3年)の0.38%は、住宅ローンの中でも低水準であり、競争力があると言えます。対して固定5年(0.50%)、固定10年(0.79%)は、住宅ローンの中では平均的なレベルといったところでしょう。前向きに表現するなら、ハズレもありません。

 預金金利やイオンでの買い物の頻度なども含めて、総合的に使いやすいかどうかで検討してみてはどうでしょうか。もちろん、利用したい金利タイプはラインアップに合致する前提です。

 ここまでのところを総合すると、現時点の金利の面から考えれば、「イオン銀行」の住宅ローンは、新規で借り入れるにしろ借り換えするにしろ、「変動金利」か「短期固定金利(3年)」で住宅ローンを考えている人に向いていると言えるでしょう。

 イオン銀行
 
(※「イオンカードセレクト」入会でイオン銀行の口座も同時に開設できます)
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(税抜)
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ローソン ファミリーマート
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保証料、団信保険料、繰り上げ返済手数料は無料
「ローン取り扱い手数料」は最低10万800円

  続いて、「イオン銀行」の住宅ローン手数料について紹介していきます。主なコストは以下のようになっています。

◆ローン取り扱い手数料……「定額型」は10万8000円、「定率型」は借入額の2.16%(最低取扱手数料は21万6000円)※定額型を選択すると、前述の借入利率に0.2%上乗せ
◆保証料……無料
◆団体信用生命保険(団信)の保険料……無料
◆繰り上げ返済手数料……無料
◆完済手数料……5万4000円
◆金利変更手数料……無料

※他に印紙代や登記費用の実費が発生。

イオン銀行」の場合、「ローン取り扱い手数料」と「完済手数料(返済の途中で、残額をすべて返済する場合に発生する手数料)」以外は無料というシンプルさです。保証料、団信保険料が無料のほか、繰り上げ返済手数料が無料なのはありがたいところです。完済手数料はかからない銀行、もっと安い銀行もありますが、5万4000円程度であればそこまで高いわけではありません。

 肝心なのは「ローン取り扱い手数料」です。ローン取り扱い手数料とは、いわゆる事務手数料のこと。どの銀行で住宅ローンを組んでも、必ずかかるのが事務手数料です。この連載では何度もお話ししていますが、事務手数料の金額は銀行によって異なり、10万円以内に収まるところもあれば、借入額に応じて数十万円単位でかかるところもあります。

 ただ、ひとつ共通しているのは、保証料が無料の場合、事務手数料は高くなりやすいということです。保証料は、貸し倒れリスクに備えて銀行が信用保証会社をつけたときに、発生するコスト(住宅ローンを借りた人が、銀行を通して信用保証会社に支払うお金)です。「イオン銀行」の場合は保証料がありません。ということは、信用保証会社はつけずに、貸し倒れが発生した場合には「イオン銀行」が全面的に損失を引き受ける形になっていることがわかります。

 保証料が無料なのはありがたいとはいえ、その分やはり「ローン取り扱い手数料」は高めの設定です。ただ、「定額型にすれば、いくら借りても10万8000円で済むから、安いんじゃない?」と思いますよね。ですが、定額型を選択すると、借入利率に0.2%の上乗せがあるのがクセモノです。通常、0.2%も借入利率が上昇したら、住宅ローンの返済額は借入額が多いほど、借入期間が長くなるほど、大幅に増加してしまいます。

 イオン銀行
 
(※「イオンカードセレクト」入会でイオン銀行の口座も同時に開設できます)
コンビニATM出金手数料(税抜) 振込手数料
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平日8時45分~18時は100円、
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何回でも無料
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「定額型」を選択すると借入利率が0.2%増
返済シミュレーションで「定率型」と比較してみよう

  例えば、3000万円を35年間、「イオン銀行」の住宅ローン(変動金利0.57%・元利均等返済・ボーナス払いなし・繰り上げ返済なし)で借りたとしましょう。「ローン取り扱い手数料」は「定率型」を選択するとします。変動金利ではありますが、仮に全期間金利は変動しなかったものとすると、返済額は次のようになります。

【3000万円を35年間、0.57%の金利で借り入れした場合】※手数料は定率型
◆ローン取り扱い手数料(定率型)⇒64万8000円(3000万円の2.16%分)
◆返済総額⇒3309万8804円(月の返済額⇒7万8807円)
―――――――――――――――――――――
★手数料+返済総額=3374万6804円

 これに対し、「ローン取り扱い手数料」で「定額型」を選択した場合は、0.2%金利上乗せの0.77%で借り入れることになるため、返済額は次のようになります。

【3000万円を35年間、0.77%の金利で借り入れした場合】※手数料は定額型
◆ローン取り扱い手数料(定額型)⇒10万8000円
◆返済総額⇒3423万3185円(月の返済額⇒8万1508円)
―――――――――――――――――――――
★手数料+返済総額=3434万1185円

「ローン取り扱い手数料」だけを見れば「定率型」のほうが54万円も多くなりますが、総返済額で比較すると、金利が0.2%上乗せされる分、定額型のほうが113万円ほど多く支払うことになります。途中で繰り上げ返済を行うほど、この差は縮まりますが、この場合は「ローン取り扱い手数料」を加味しても「定率型」を選択したほうが数十万円単位で得をするという結果になりました。

 それでは、借入額が比較的少ない場合はどうなるでしょうか? 次ページで検証します。

※本当に得する住宅ローンは? 手数料や保険料などのコストも含めた「実質金利」で、住宅ローンを徹底比較!⇒【住宅ローンおすすめ比較】

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